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Ashoka / アショーカ


<香 調> クリーミーフローラルウッディ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 10ml
<濃 度> EDP

トップ
ロータス、ローズ、ウォーターヒヤシンス、フィグリーフ、パセリリーフ、オスマンサスアブソリュート、カシーアブソリュート、アイリス、フランキンセンス、サンバックジャスミン、フィグミルク、ゼラニウム、イランイラン、ファーバルサムアブソリュート、ミルラ、シダーウッド、サンダルウッド、バニラアコード、アンバーグリス、バーチ、ハイチベチバー、レザー、スティラックス、ヘリオトロープ
ミドル
ラスト



 

初めて全インドを統一したマウリア朝第3代王がタイトルとなっています。在位は紀元前268年〜232年だったのですが、その統治時代の前半は、征服と殺戮に明け暮れた武力による悪政を強いていたのですが、一転して法(ダルマ)による国家統一を推し進め、仏教そのものを守護したことで仏教国を築いたと言われています。とにかく仏教に傾倒し、様々な仏教建造物を建築したわりには、仏教以外の新興宗教も仏教と対等の位置づけをし、辺境諸国の原住民に対して配慮していたあたり、もともと賢者だったんでしょうね。だから、今でも国民から慕われている、と。

アショーカ王の建造物の中で最も著名なのが石柱で、柱頭部には4匹の獅子像が4方向を向いたものがあります。この台座に法輪が四方に刻まれているのですが、この法輪こそがこのブランドのロゴに繋がっているのです。法輪を回すことで悪を退けるという意味があったらしく、正義や真理、普遍といった意味を持つこの法輪と石柱は、今でも国旗やインド紙幣の中に描かれていますので、インドの人々にとってはとても馴染みのあるものなんでしょうね。

2013年9月に発売となりました、Bertrand Duchaufourによる4つ目の調香は、これまた複雑に絡み合う混沌としたインドらしいテイストです。オスマンサスのアブソリュートはわからないのですが、トップで気づくのはフィグが甘く香っていること。そしてその奥から柔らかな甘さに包まれて樹脂香とウッディノートが漂っていること。しばらくすると香りはフィグから離れ、柔らかで少しクリーミーなソフトウッディへと変化して肌に馴染んでいきます。バーチやレザーのタールっぽさやスモーキーさは強くはなく、あくまでも全体が1つとなってまとめられた彼らしいテイストと言えそうです。Trayeeはクリーミーなフローラルが軸で、その後にアンバーウッディへと変化していきますが、こちらはクリーミーなウッディノートの上にフィグとフローラルノートが重なっている印象です。絶妙なユニセックスさですので、他にはないテイストを楽しみたい方は是非お試しを。じっくり、ゆっくり香っていると、フィグ、ミルラ、シダーウッド等の存在に気づくことが出来るはずです。そうした香りを宝探しのように探してみるのも楽しいですよ。

(24/09/2013)


 

フルボトルからのレヴューに切り替えです。ミニボトルは薄い黄色の液体でしたが、フルボトルはグリーンに。でも、これは着色ではなく香料の色です。香りの印象は上記のレヴューと大差なく、フィグからクリーミーなフローラルウッディに変わっていくというもの。調香は変わらず、香料の色だけが少し変わっている、という感じですね。合成香料もたくさん使用していますが、所々に豪華な香料がちりばめられており、トップではパウダリーさが、ミドル以降は厚みのあるウッディさが感じられる香りとなっています。

(24/08/2016)

 

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