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Pichola / ピコラ


<香 調> フローラルウッディ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 15ml×2、60ml
<濃 度> EDP

トップ
カルダモン、シナモン、サフラン、ジュニパー、マグノリア、ネロリ、クレメンタイン、ベルガモット
ミドル
オレンジブロッサムアブソリュート、ローズアブソリュート、チュベローズアブソリュート、サンバックジャスミン、イランイラン
ラスト
ベンゾインアブソリュート、サンダルウッド、ドリフトウッド、ハイチベチバー



 

テーマはインドのピコラ湖(Pichola)。湖に浮かぶ18世紀に建造された宮殿を改築したホテルが人気の場所。2014年の展示会ですでに試作品があり、ムエットで香らせていただいたのですが、その時はチュベローズとジャスミンが織りなすスパイシーなフローラルブーケでした。製品化されたものは、もちろんスパイスがトップで弾けるものの、香りの軸はネロリとオレンジブロッサムとなっていて、明るく華やかに香ります。ジャスミンもサンバックですから妖艶でセクシーというより明るくフレッシュで、シトラスフローラルにとても良くマッチしています。残念ながらチュベローズアブソリュートの存在はわからないのですが、ジャスミンやチュベローズ、サンダルウッド、スパイスはどれもインドに産地がありますから使用している意味も理解できる、というもの。フェミニンすぎないとてもユニセックスなまとまりで、ラストノートは少しハニー調のフローラルウッディとなります。こうした明るくフレッシュなフローラルのトップにスパイスを上手く取り入れてバランスを取るのがBertrand Duchaufour氏らしい調香だと感じさせてくれます。

(25/02/2016)

 

 

2016年春に、12ml×2本のセットTake Twoをリリースしました。これは、カップルでシェアするも良し、オフィスと自宅で分けるも良し、使い方はいろいろだよね、ということであえて他の香りとのセットなのではなく同じ香りの2本にしたそう。友人と別の香りを購入して1本ずつ分け合う、というのも彼女の意図なのでしょう。香りを共有することで共通の話題も広がるわけですから。PicholaではそのTake Twoボトルをアップしています。

 

 

サンプルで試していた時よりも、ボトルからスプレーした香りは鮮やかでジューシーなシトラスが広がり、その直後に中からウッディノートのようなスパイスが香り、フローラルノートへと変化していきます。香り自体は上記のレヴューとあまり大差はないのですが、チュベローズの中のクリーミーな部分がサンダルウッドと共鳴しているというか呼応している感じで、ベースにしっかりウッディノートが感じられるのが彼らしいテイストだと思います。さっぱりとしたシトラスフローラルだけで終わる香りではありませんので。

(22/09/2016)


 

Take Twoの1本を友人にあげて、1本が残り少なくなったところでフルボトルに。15mlは結構あっさりと使いきれます。フルボトルからの香りはもちろんTake Twoと同じで、ジューシーなシトラスがスパイスと共にスパークした後で、少しラクトニックなフローラルへと変化していきます。 とても彼らしいテイストでありつつ、誰もが使いやすいフローラル感と、個性を押さえつつもありきたりではない雰囲気へ落とし込んだ調香で、アブソリュートが満載というワイルドさはないのですが、チュベローズというよりも時折マグノリアに感じられるラクトニックなフローラルが広がっていきます。もちろんそれらを支えているウッディなベースも健在で、ラクトニックだけど甘すぎないフローラルを包み込んでまとめています。

 

 

ボトルはMohur ExtraitとNiralを除いて全て同じで、ボトル底にあるシールでしか判別がつきません。余計なラベルがないことも美しさを感じるポイントですが、この形のボトルにはラベルを貼る場所もないわけで、Niralのようにチャームや色を付けて行かないと区別ができないわけです。今後はそうした工夫もされていくのかもしれませんよ。次の香りもゆっくりと進行しているそうですから。

(22/06/2021)

 

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