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Sampleレヴュー

■Fleur de Fleurs (1982年)

1980年と表記されているサイトが多々ありますが、オフィシャルサイトでは1982年ですのでそちらを記載しておきます。タイトルは花の中の花で清楚なフローラルブーケ。残念ながらすでに廃番となっています。

トップ:アルデヒド、グリーンノート、ベルガモット、レモン
ミドル:シクラメン、ローズマリー、マグノリア、ヒヤシンス、イランイラン、スズラン
ベース:サンダルウッド、ムスク、シベット

香りのメインはスズランです。スズランを強くしたヒヤシンス香にパウダリーな化粧品っぽさを加えたようなフローラルブーケで、清楚で可愛らしく清潔感を感じる香りとなっています。フローラルアルデヒドではありますが、アルデヒドが強すぎることはなく、パウダリーノートの方がクラシカルさを感じるくらいです。逆に今こういう香りがあると頭ひとつ抜きに出るようなモダンクラシカルさだと思うのですが、再販のニナリッチは可愛らしい方向ばかりに向いていて、大人の香りが少ないのが寂しいところ。昔だと少女から女性に代わる頃に使って欲しいような雰囲気だったのですが、今だと大人の女性の方が似合いそうです。ヒヤシンスっぽいイメージがあったのですが、なんのなんのメインはスズランでちょっと記憶違いだったことが判明です。(19/04/2010)


■Deci Dela (1994年)

あっちこっち・・・というタイトルで発売された香り。調香はJean Guichardが担当。

トップ:ピーチ、アプリコット、ラズベリー、ローズウッド
ミドル:オスマンサス、メイローズ、フリージア、ジャスミン、イランイラン、ヘーゼルナッツ、アイリス、カーネーション
ベース:サンダルウッド、シダーウッド、オークモス、パチョリ、バニラ、ムスク、アンバー

調香をしてみて始めてこの香りの中にあるオスマンサスを感じ取れるようになりました。もちろん精油のオスマンサスではなくて合成の香りなのですが、オスマンサスの構成成分である特徴的な香りがトップで強く出ています。もちろんそれがあるからと言ってオスマンサスっぽくなっているかというとそうではないのですが。以前はもう少しピーチ等のフルーツが強く出ている少し渋めなフロリエンタル・・・という印象だったのですが、思いの外今ではフルーツ香が薄くてフローラルがくぐもって香ります。可愛らしいかというとそうではなくて、バブル期特有の主張のある華やかさを持った香り。時間と共にベースノートが強くなって渋くなっていきます。(23/06/2009)


■Eau de Fleurs (1980年)

調香がはっきりとしないのですが、香りはグリーンフローラルです。グリーンフローラルシプレというべきかな。ニナリッチというとフルールドフルールの方が有名で、圧倒的にそちらの方が人気が高いのですが、こちらはその影に埋もれてしまった感のある清楚な香り。時間と共にベースのオークモスやパチョリっぽさが顔を出して渋くなっていきます。フローラルな部分はそこまで強くはなくて、基本はグリーンシプレですので、シスレーのオードカンパーニュをお好きな方なら合うのかもしれません。オードカンパーニュの方が突き抜けたすっきり感があり、こちらはもっともっと落ち着いた雰囲気となっています。ラストノートはMitsoukoにも通じる強いシプレノートとなって終わりますので、クラシカルな香りがお好きな方には良さそうです。ただ、残念ながら廃番となってしまっていますが。(23/06/2009)


■Premier Jour Lucky Day (2005年)

これだけがボトルを変えて、クローバーをメインにプリントしてあります。もちろん、調香にもクローバーが。

トップ:アップル、ブラックカラント、マンダリン、スイートピー
ミドル:ヘリオトロープ、フリージア、ホワイトクローバー、スターアニス
ベース:ホワイトシュガーアーモンド、ムスク、サンダルウッド、トンカビーン、ムスク

これ、トップからの香り立ちが弱いんですよ。なんだろう、スターアニスとかホワイトシュガーアーモンドあたりの甘さは感じるのですが、他のフローラルもフルーツも弱くて、パシャッと肌に乗せないと香らないのかなぁ。サマーバージョンとして4月に発売されていますが、夏というよりも発売当時の初夏な感じですね。梅雨時期にも使える甘さかもしれません。毎年限定で発売していながらも、香りは違った方向性で発売しているのがわかります。これはPremier Jourの甘さを残したライト系という印象で、ラストノートはPremier Jourらしさが残ります。(13/04/2009)


■Premier Jour Soleil (2004年)

ソレイユでココナッツとくれば南国のサンセットですね。

トップ:ピンクペッパー、ペティグレン、スイートピー
ミドル:ガーデニア、ココナッツ、ティアラフラワー、ローズ
ベース:ヘリオトロープ、ムスク、サンダルウッド

これはトップから少しスパイスが香り、可愛らしさのあるフルーティーフローラルになっていますね。ココナッツはびっくりするほど香らずに、かわりに南国のガーデニアが香ります。瑞々しさも保っているので、サマーバージョンとしてしっかりと使える軽さもあります。ラッキーディよりも甘さが立たないなぁ。 これはPremier Jourを可愛らしく南国系でてまとめたという感じで、ラストノートはPremier Jourらしさが残ります。(13/04/2009)


■Premier Jour pour L'Ete (2003年)

2001年に発売されたPremier Jour初のサマーバージョンで、センシュアルルミナスフローラルなんていう、全く持って分かり辛い香調です。

トップ:フローズンマンダリン、フローズンミント、スターアニス
ミドル:ガーデニア、スイートピー、ホワイトシュガーアーモンド
ベース:サンダルウッド、バニラ、オーキッド、ムスク

トップからスターアニスが結構香っていますが、確かにさっぱりした香りになっています。フローズンと謳うほどの冷たい感じは受けないんですけど、ロータスとかアクアティックノートっぽさはあるのかも。香りの持続は短いです。さっぱりパシャパシャ系だと思ったら、ベースノートは残っています。 Premier Jourをとってもさっぱりとさせた感じの香り。(13/04/2009)

 

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