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Sampleレヴュー

NEBULAE SERIES

星雲というタイトルを冠した2つの香りが2013年9月開催の展示会でお披露目となりました。随分前から、次は宇宙をテーマとした香りを作っているのだとお聞きしていましたが、ツインで登場するとは意外でした。


■NEBULA 1 (2013年)

アンバーピンクの星雲は温かみを感じる香りたちを使用。宇宙には香りがあるのかどうかわかりませんが、どのように描いたとしても間違いではないところが創造する楽しさですよね。

ホワイトムスク、ウッディノート、トルーバルサム、カストリウム、スティラックスアブソリュート、シャムベンゾイン、バニラアブソリュート、レッドチャンパカ、イエローチャンパカ、ローズ、レッドフルーツ、オレンジ、ネロリ、ぺティグレン、オレンジブロッサムアブソリュート、ビターオレンジ、スターアニス、ヴァイオレット、サフラン、ジャスミン、ダヴァナ、ラベンダーアブソリュート、ピンクグレープフルーツ、ブラックオレンジ

香りは精油感の強いシトラスアロマティックにスイートノートが重なる感じです。1つ1つの香りは明確ではないのですが、バニラではなくハニーノートの甘さとドライなレジンノートが、アニスとサフランと共に肌に張り付いて香ります。時間と共にどんどんレジンノートが前に出るようになり、オポポナックスに少しチャンパカを足したようなフロリエンタル風な香りとなって広がります。それでもフローラルノートやフルーツは意識するほど強くはありませんので、オリエンタルな香りがお好きな方向けと言えるでしょうね。とてもユニセックスな香りです。(19/09/2013)


■NEBULA 2 (2013年)

ブルーグリーンの星雲は、グリーノートとハーブ、スパイスを使用したベジタブルな香りに。

アンバーグリス、ウッディノート、ハイチベチバー、ポプラバッド、リアトリクス、グレープフルーツ、カフィアライム、カモミール、クラリセージ、メキシカンライム、ブルーノート、ウォーターメロン、柚子、ガルバナム、ナツメグ、カルダモン、アニス、ホワイトムスク、エルダフラワー、ヴァイオレットリーフ、ブラックカラント、ジャスミン、ガーデニア

フローラルノートはほとんど感じられず、香りの軸はやはりハーブとスパイス。アクアティックな香りやガルバナムは決して前に出てくるほど強くはなく、時間と共にアニス調の甘さを強くしながら広がって消えていきます。かなりアロマティック系の香りで、じっくり香るとミドル以降にウッディノートを感じられるようになります。あれ? さっぱり? と思っていたら、アロマティックに変化し、最後は柔らかなウッディノートとなって土臭さを帯びてくるのですが、全体で1つの香りとなっているため、香りの軸というものは明確ではありません。Nebula 1と対を成す香りだというのはその香りからも明確ではあるのですが、兄弟というか姉妹というか、似た系統であることも確かです。ブルーグリーンというカラーイメージを少しミステリアスに表現してみました、という雰囲気。(19/09/2013)

追記。後日談です。この2つのシリーズは、宇宙の香りを表現したものではなく、飽くまでも宇宙の上記の色を表現したのだそうです。Nebula 2のレヴューではきちんとそれを感じられたので、僕は彼の意図が伝わったということですね。(15/12/2013)

 


■La Colonia (2011年)

他の香りたちはEdTですが、これだけがEdCになっています。彼が自分のために作った香り。

サンダルウッド、アトラスシダーウッド、ベルガモット、ジャスミン、ディルシード、グリーンペッパー、オゾンノート

ある意味とても個性的な香り。オーデコロンはシトラスノートだという常識を覆すウッディ全開の香りで、ウッディノートのドライでパウダリーな香りにオゾンノートがグリーンノートと共に香るというもので、このくすんだハーブ香はディルなのかなぁ。とてもクセの強いハーバルウッディノートです。ジャスミンはアブソリュートではなくてHedionのことなのでしょう。これを香ると下記のGincenseが可愛らしく感じるようになります。(11/11/2011)


■Dunard (2011年)

クリーミーオレンジの香り。Dunardというのがそういう意味なのかどうかはわかりませんが・・・。

インデイアンバニラ、ブルガリアンタバコ、フランスチュベローズ、エジプシャンジャスミン、マダガスカルイランイラン、ブルガリアンローズ、ブラジリアンローズウッド、プエルトリコピンクグレープフルーツ、パイナップル、ピーチ

これ、クリーミーなオレンジで始まりますが、中にチュベローズのアブソリュートが存在するんですよ。確かに香るんです、豪華だなぁ。ジャスミンとチュベローズのアブソリュートにココナッツを加えてよりクリーミーにし、甘さを足した感じですね。あ、ココナッツではなくてピーチでチュベローズを補強したのかも。チュベローズのアブソリュートが全開に香るわけではなく、クリーミーなフローラルとして香りますので、とてもフェミニンでステキです。通常こういったクリーミーフローラルはガーデニア調の部分を感じるのですが、この香りにそれは感じず、最後はクリーミーな香りが肌に残りますのでトロピカル系ですね。(10/11/2011)

 

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