2018年発売。ネビュラシリーズ3つ目は、ビッグバンの後に放射される色がテーマとなりました。The Veil Nebulaは網状星雲と呼ばれ、天文学者たちの間ではとても有名なのだそう。それは滅多に見られないレアなものだから。現在、はくちょう座付近で見られる半弧状の散光星雲がそれなのだそう。サイケな色彩を香りとして表現するのはとてもユニークです。だって正解などどこにもないから。彼の解釈をそのまま楽しむという、なんとも純粋なメッセージです。

この色彩を表現するために、彼は様々なカラフルな要素を盛り込んだようで、アロマティックな香り、スパイス、メタリック、オゾン、パウダリー・・・全てをカオスにまとめた、という印象を受けました。確かに様々な要素が感じられるのですが、全体的にカオスなのです。そう、香りの軸が明確ではなく、混沌とした印象を受けるのです。でも、そういうテーマですからね。香りはトップでジンジャーがオゾンと弾け、ラベンダーとアイリスが重なります。それは何だか漢方薬のようにも感じられ、時間と共にメタリックなゼラニウムとなって薄れていきます。個性的ではありますが、オゾンノートが苦手な方には難しいかもしれません。

彼は、代理店を全てやめ、顧客との直接取引に切り替えました。だから価格も125ユーロから85ユーロに値下げをしたんですよ。新たなスタイルですよね。日本にも送付してくれるわけですから、全然問題ないばかりか嬉しい限りじゃないですか。パッケージもしっかりしたボックスに変更され、カードが内に収まっています。グレードアップしたのに値下げというのは凄いことなんですよ。

(30/01/2019)