最新作で、2011年11月11日まではクーポンコード111111で11%Offだという香り。もちろん限定11個です。ちょうどレヴューはその当日となりました。

本当に高価なオスマンサスアブソリュートを使用しています。これはベチバーというタイトルが付いていますが、ベチバーもパチョリも押しのけてオスマンサスがたっぷり香ります。オスマンサスのアブソリュートに強めなクローヴが重なり、スパイシーなオスマンサスになって広がるのです。とても意外性のあるコンビネーションなのですが、肌の上ではとても生花っぽい濃厚なオスマンサスが開花しますので、アブソリュートの香りが好きな方にはたまらない1本だと思います。これはフルボトルで買えないのが残念!!

(11/11/2011)

残念だと思っていたら、購入出来なかったのが彼の設定ミスだと判明しました。他の国の方も買えなかったようで、問い合わせが入って判明し、そこから修正されたという経緯です。他の香りと比べて価格も高いわけですが、profice効果で11個のうちの8個が日本からの注文だったそうです。極限られた製造数ですから、上記のサンプルのレヴューのものと同ロットで印象はほとんどブレていませんでした。クローヴの効いたスパイシーなオスマンサスからアンバーノート(アンブロキサン)の香るキンモクセイへと変化していきます。ベチバーが軸となっているのに、全てをオスマンサスアブソリュートにもっていかれて埋もれてしまっています。(それほどオスマンサスアブソリュートはパワフルだということ)ですから、ベチバーではなくオスマンサスアブソリュートを楽しむための1本なのです。高品質なオスマンサスアブソリュートを探すのも大変ですが、これはLa via del Profumoに通じる高品質アブソリュートが使用されています。

もちろん、オスマンサスアブソリュートの香りをご存知ない方は香りが伝わらないわけですが、キンモクセイの花を沢山集めてぎゅっと濃縮した香りです。それは生花のフレッシュさを失った高濃度ティンクチャーにも似ていて、レザー調のとても渋い香りです。ファンシーで可愛らしい香りなのではなく、クラクラするほどワイルドな部分を持ったフルーティーなレザー調のフローラル、これこそが本物なのです。

(01/12/2011)

上記はVetiverus 11-11-11という限定品のレヴューなのですが、2012年の秋にリフォーミュラされて通常ラインに加わることとなりました。現在の調香は、

ラブダナム、スティラックス、ベチバー、アンバーグリス、オスマンサス、オレンジピール、パチョリ、ムスク、クローヴ

初回ほどオスマンサスアブソリュートが香らなくなってしまいました。いや、それでもオスマンサスアブソリュートの香りを知っていれば明らかに使用していることが読み取れるのですが、初回分が豪華すぎて、それに比べると少し見劣りしてしまいます。でも、オスマンサスアブソリュートは多すぎると酔うほどにパワフルですから、気兼ねなく楽しむにはこれくらいの方が良いのかもしれませんね。香りはクローヴの効いたオリエンタルが軸で、中にオスマンサスアブソリュートが潜んでいる、という感じのバランスとなっており、ミドル以降にオスマンサスがしっかりと出てきます。リフォーミュラ時のテストサンプルを頂いて香った際にはもっとオスマンサスアブソリュートが強かったのですが、手作り品ゆえに、ロットによって少しバランスが変わってしまうのかもしれません。リフォーミュラしてもやはり素敵な香りですので、機会があればお試しいただきたい香りです。

(24/01/2013)