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Promethee / プロメテ


<香 調> スモーキーオリエンタル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 15ml
<濃 度> EDP

トップ
フェンネル、ピンクペッパー、ナツメグ、マートル、フランキンセンス、シスタス
ミドル
ナルシス、コーカサスリリー、ラベンダーアブソリュート、フェヌグリーク、ルシアンセージ、スティラックス
ラスト
シダーウッド、ベチバー、ミルラ、ラブダナム、アンバーグリス、ムスク



10本目の香りはギリシア神話の中で、天界の火を盗み、人類に与えたとされるプロメテウスがテーマとなりました。神話の中で彼は、火があれば人類が凍えずに暖を取れ、料理も出来ると人類の幸せを願っての行為だったものが、武器を取り戦争を引き起こした要因となったことで罪に問われ、磔にされた山で生きながらにして肝臓をハゲタカに啄ばまれるという責め苦を負うことになったとされています。(不老不死のため、肝臓の再生→責め苦の繰り返し)

 

 

火を盗んだ際、プロメテウスはフェンネルの茎を利用したということから、フェンネルを効果的に使用した香りとなりました。彼が鎖でつながれた山がコーカサスだったことからコーカサスリリーもミドルに使用しているのですが、全体的にはアニス調の甘さが印象的なアロマティックなアンバーウッディとしてまとめられています。トップではスパイスが弾け、やがてスモーキーでビターなアンバーウッディへと変化していくのですが、シスタスとラブダナムを使い分けていたり、自身のサインのようにフランキンセンスを使用したりしていて随所に彼らしいテイストを感じられる香りとなっています。ラベンダーアブソリュートやセージはアロマティックなアクセントであって、それらしさを強く感じるほどではありませんので、やはりテイストとしてはユニセックスになっています。彼はフェンネルが燃えていく様子と磔にされた山のイメージを重ねて香りへとつなげていったのではないでしょうか。荒々しさを感じるダークな香りでもあるのですが、10個目であるこの香りは、9番目までの総集編とも言える彼の真骨頂を感じられるものとなりました。スモーキーなレジン系がお好きな方は是非お試しを。

(06/10/2014)

 

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