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Four Corners of the Earth Collection

2012年に発売された4つの地域をテーマとしたシリーズ。全ての調香はGeza Schoenによるもので、120mlのEdP280〜335ポンド、50mlのパルファムが160〜210ポンドとかなり高価なラインとして発売されました。EdPの方は10ml×4本のトラベルセットもあります。全体的にフレッシュノートのへディオンをたっぷり使用したファッションフレグランスに多い調香でまとめられています。それらが価格に見合うかどうかは別として、ファッションフレグランスのような使いやすさの香りの中で、他にはない貴重さ、高価さを求める方向けですね。愛好家には少し物足りない香りかもしれませんが、可愛らしくまとめられた香りたちではなく、このブランドらしいスタイリッシュな部分を生かしたものだと言えそうです。

 

■Montabaco (2012年)

ラテンアメリカにインスパイアされたタバコとレザーフローラルの香り。

トップ:オゾンノート、オレンジアブソリュート、ベルガモット、ジュニパー、クラリセージ、カルダモン
ミドル:マグノリア、ヘディオン、ローズ、ヴァイオレット、ティーノート
ベース:タバコリーフ、イソイースーパー、スエード、サンダルウッド、モス、トンカビーン、アンバーグリス

トップでは、パッとオゾンノートとハーブがスパイシーに弾けるスパイシーアンバーウッディで始まります。全体的なトーンはメンズ寄りのユニセックスで、レザーノートもタバコも確かにあるのですが、力強いということはなくファッションフレグランスにありがちなメンズテイストとしてまとめられています。また、微かなクミンっぽいウッディノートも感じられますので、余計に少しメンズライクかな、と感じるのかもしれません。ラストノートはアンバーウッディムスクからやがてジヒドロミルセノール系(メンズのフレッシュフゼアに使われる香料)のフレッシュ香にムスクが重なる形で消えていきます。タバコやレザーのどっしりとした力強さを求めると少し残念な香りかもしれませんが、へディオンが多いこともあり軽やかになっていますので、気兼ねなく使えるEdTといったところ。(19/01/2016)


■Tsarina (2012年)

ロシアのイメージで、アンバーとバニラのフロリエンタルに。タイトルはツァー、ロシア皇帝の女性形ということでロシア皇妃(女帝)という意味に。

トップ:マンダリン、ベルガモット、コリアンダー、カシス
ミドル:ヘディオン、フリージア、サンバックジャスミン、アイリス、スエード
ベース:サンダルウッド、シダーウッド、バニラベース、ラブダナム、ムスク

タイトルからしてレディースにしていることが明らかなわけですが、香り自体はキーノートがジャスミンとアイリスで、そこまでフェミニンではありませんので男性でも使えそうです。カシスは微かなアクセントでフルーティーさを感じるものではなく、ラブダナムも主張するほどの割合ではありません。調香にはないのに感じられるのは少しカルダモンのようなスパイシーノートで、それがアイリスの中に隠れています。また、ロシアをイメージした香水の多くはレザーを効かせた香りにすることが多いのですが、こちらはアイリスの中に少し混じって柔らかく香るスエードとなっており、最後はパウダリーなオリエンタルムスクとなって消えていきます。(19/01/2016)


■Nawab of Oudh (2012年)

インドのムガール帝国のイメージで、インドをアンバーローズにウードのニュアンスをもたせて表現したもの。シリーズの中では一番高価な335ポンドです。

トップ:グリーンノート、ベルガモット、オレンジアブソリュート、カルダモン、アルデヒド
ミドル:ローズ、マグノリア、オーキッド、オールスパイス、ベイリーフ、シナモン、ヘディオン
ベース:アンバーグリス、ムスク、ベチバー、ラブダナム、ウード

珍しいオレンジアブソリュートを使用したトップです。香りはカルダモンがとても効いたインドと言えばインドっぽいスパイシーグリーンで幕開けで、スパークするというよりもじわじわとスパイスが広がります。アルデヒドはそれと感じないほどのアクセントにとどまり、ミドル以降はフローラルノートを押しのけてシナモンとオールスパイスが主役となります。オールスパイスはその名の通り全てのスパイスを足したような香りがするのですが、一番強く感じるのはEugenol、つまりクローヴ香です。だから、ミドルはシナモンとクローヴを中心とした香りに。ウードをタイトルとするほどウードは力強いものではなく、もちろん天然香料でもありません。アンバーウッディノートを軸にしてオリエンタルウッディにしている、というものでウードの香りがお好きな方が納得出来るかというと少し微妙です。インドのイメージをたっぷりスパイスでオリエンタルウッディにまとめた、というもの。(18/01/2016)


■Qi (2012年)

タイトルは中国語の「気」のことで、Breath of Lifeと説明しています。なかなか説明しろと言われても分かりやすく伝えることは難しい言葉ですよね。フリージアとグリーンティーのフレッシュライトグリーンフローラル。

トップ:グリーンレモンブロッサム、ネロリ、フリージア
ミドル:ティーノート、オスマンサス、ヴァイオレット、ヘディオン、ローズ
ベース:マテ、ベンゾイン、ムスク、モス、ミルラ

香りは「気」というよりもやはり中国のイメージにつながるお茶、オスマンサスを軸としたフレッシュシトラスグリーンフローラルで始まります。トップではとにかく明るく爽やかなシトラスがスパークし、その後すぐにグリーンノートがシトラスと重なります。そして明るさを保持したまま少しずつオリエンタルへと変化していく・・・というのが全体像ですね。オスマンサスノートはアブソリュートを使用しているわけではなく調合で、Ionone betaがHedioneと重なりグリーンティーとオスマンサスを繋げています。120mlとは言え4、5万円もする価格の品ですから、ここは思い切ってオスマンサスアブソリュートを使用して欲しかった、というのが正直なところ。アジアがテーマのため、EdPながらとても軽やかな香りとなっています。(18/01/2016)

 

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