*Log in
 *Log out
 *My account

| Top | Books | Topics | PMF | Q & A | Making | Essential | Perfumers |  PRESS |
  

Eau de Calandre / オー・ドゥ・カランドル


<香 調> フローラルアルデヒド
<仕 様> レディース
<容 量> 60ml
<濃 度> EDT

トップ
ベルガモット、アルデヒド
ミドル
ヒヤシンス、スズラン
ラスト
サンダルウッド、ムスク



1969年発売との情報がありますが、それはCalandreの発売年。CalandreのEdTとこちらの香りがどのように違うのかが今までわかりませんでした。発売当初、Eau de Calandreとして発売された後、後年になってCalandre Eau deToiletteとなったのではないかと想像します。こちらのボトルはスプラッシュフラコン(スプレーではない)で、中蓋もきちんと付いているクラシカルなスタイルです。Michael Hyによる調香は今も昔もスズランとヒヤシンスにアルデヒドを加えたフレッシュなフローラルアルデヒドが軸となっているのですが、手元にあるCalandre Eau deToiletteは2000年以降に復刻されたボトルですから、オリジナルに近いと思われるこちらのEau de Calandreとは少し香りが違うのです。

基本的な構成は同じです。しかし、現行品の方がスズランが強く、フレッシュで綺麗な作りになっているのに対し、オリジナルに近い方はヒヤシンスに厚みがあり、現行品よりわずかにハニーノートが強く出てきます。スズラン系の香料とムスクの使用規制によって香料を変更せざるを得なくなったことが1番の要因だと思いますが、とても顕著にその様子が感じられるのは比較してみて楽しい事実でした。

スズラン系ヒヤシンスとヒヤシンス系スズランくらいの差ですから、声高にその変化を訴求するほどでもないのですが、スズラン系の香料が違うだけで大きな差が生まれてくるんですよね。現行品の方がスズランの持続が良くて金属的なのに対し、Eau de Calandreはヒヤシンス部分が持続をして少し渋くクラシカルな雰囲気を残したまま消えていきます。また、Eau de Calandreの方がベースにあるサンダルウッドが強く感じられると共に、微かなシベット香もあるように感じます。ムスクも現行品の方がランドリー系で軽やかなのに対し、Eau de Calandreはクラシカルで重厚感があるものを使用していたため、厚みを感じられるのでしょう。微かにシプレな残り香は、久しぶりに試すにはとても楽しい香りとなりました。

フォトグラフィー世界の香水の中でも紹介されていますので、書籍をご購入された皆さまは、是非そちらもチェックを!! 「書籍を香る」のセミナーでは、書籍中に紹介されているエベルニル(Evernyl)という香料と共に新旧の比較を織り交ぜながらご紹介させていただく予定です。

(19/02/2013)

 

<Paco Rabanne Topに戻る>

profice〜香水のポータルサイト〜