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Il Giardino / イル・ジャルディーノ


<香 調> グリーンフルーティーフローラルウッディ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 7.5ml
<濃 度> Extrait de Parfum

トップ
アイビー
ミドル
アップル、ペア、ベチバー
ラスト
レザー、シダーウッド、ベンゾイン、ムスク



2013年発売の最初の香りの1つ。庭というタイトル。この香りにはあまり魅力的な背景、ストーリーが紹介されていません。こじつけるとしたら、メディチ家からローマ教皇となったクレメンテ7世の静養所だというVilla Madamaと呼ばれる邸宅の設計を担当しています。彼は画家であると同時に建築家という顔ももっていて、Villa Madamaでは三段テラス式の庭園を設計しています。芸術家にとって庭園とは切っても切れない縁のある場所でもあるわけですが。

庭園のどの季節、どの場面を表現したのか、切り取ったのかによって表情は様々になるわけですが、こちらはトップからアップルが印象的なグリーンフルーティーフローラルとしてまとめられています。少しクセのあるグリーンノートを使用しており、葉の青さとフルーティーなニュアンスをうまくつなげて明るく仕立てているのですが、スズラン系のフローラルノートが多いように感じます。グリーンノートはフィグを作る時に使われるStemoneを含めて数種。グリーンアップルにも使われるグリーンノートがトップで弾けますが、全体的にはとてもユニセックスで好感の持てるグリーンフルーティーフローラルウッディです。特別個性的な香料があるわけではないのに、どことなく個性的に感じられるのが不思議なところ。

(20/06/2016)

 

7年振りでも印象はあまり変わっておらず、アップルにグリーンノートが重なり、フルーティーグリーンで始まります。グリーンノートが印象的ではあるけれど、ウッディノートも効いており、どこかモスっぽい部分もあり、モッシーグリーンにスズランを軸としたフローラルノートとアップルの余韻が重なり、ベチバーの効いたウッディノートに支えられて広がっていくというのが全体像。明るい陽射しが届く森の入り口や、大きな樹木が木陰を作るボックスガーデンのようなイメージが浮かびます。フルーツがあるトップのニュアンスは違いますが、SisleyのEau de Campagneのベースをベチバーにしたら後半のイメージは近づきそうです。さっぱりと使える春夏の香り。

(22/02/2023)

 

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