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Reflections / リフレクションズ


<香 調> スパイシーフロリエンタル
<仕 様> レディース
<容 量> 67g
<濃 度> Cologne

トップ
不明
ミドル
ラスト



1933年発売。なかなか調香などの詳細がわからないのですが、手元にあるEssence Mistは1950年代に、ホリデーシーズンの限定品として発売された6種の香りのうちの1つです。戦後にはエアゾール製の商品がアメリカから持ち込まれたのですが、フレグランスにもエアゾール製のものがありました。香りは6種で、Danger (ピンク)、Surrender (ブラウン)、Refrections (グリーン)、New Horizons (ブルー)、Ricochet (パープル)、そしてDoux Jasmin (不明)。

 

 

当時の記事、広告から120gと67gの2サイズ展開で発売され、120gは3.85ドルだったことがわかります。

 

 

液体はボトルに残っているもののガスがなくなり、美しくスプレーが出来ずに漏れてくるのですが、その香りはクラシカルなスパイシーフロリエンタルで、パチョリの効いた少しグリーン調のフローラルにたっぷりのシトラスが重なって始まります。スパイスはシナモンが強めですが、もしかしたらナツメグやクローヴ、樹脂がシナモン調を感じさせているのかもしれません。後半は少しくすんだシナモン調のジャスミンがほの甘いフロリエンタルベースへと引き継がれていく感じで、アンバーなどが流行していた時代の香りであったのだと気づかされました。CotyのL'Origanで開花したスパイシーなフロリエンタルはDanaのTabuやChanelのCOCOやYSLのOpiumなどへDNAが引き継がれ、時代に合わせて様々な形に姿を変えて愛されてきたのです。この香りもその最中にあった香りですね。

発売当時のパルファムのボトルはJacques FathのFath de Fathを思い起こさせます。

(02/12/2021)

 

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