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Surrender / サレンダー


<香 調> フロリエンタル
<仕 様> レディース
<容 量> 67g
<濃 度> Cologne

トップ
ネロリ、オレンジブロッサム、ヴァイオレット、ハニーサックル
ミドル
ローズ、ジャスミン、ヘリオトロープ、アイリス、ガーデニア
ラスト
バルサムノート、サンダルウッド、アンバー、バニラ



1932年発売。手元にあるEssence Mistは1950年代に、ホリデーシーズンの限定品として発売された6種の香りのうちの1つです。戦後にはエアゾール製の商品がアメリカから持ち込まれたのですが、フレグランスにもエアゾール製のものがありました。香りは6種で、Danger (ピンク)、Surrender (ブラウン)、Refrections (グリーン)、New Horizons (ブルー)、Ricochet (パープル)、そしてDoux Jasmin (不明)。

 

 

当時の記事、広告から120gと67gの2サイズ展開で発売され、120gは3.85ドルだったことがわかります。

 

 

Reflectionsと違い、完全な状態で保存されていたからか、エアゾールもキレイに残っており、開封してスプレーするととても細かなエアゾール状となった液体が広がります。通常のスプレーよりもずっと細かで瞬時に消えるほどの細かな霧状。

スプレーした空気はシナモン調のヘリオトロープがウッディ調に広がったのですが、肌に乗せた香りはそのヘリオトロープの奥からフレッシュフローラルが香り出しました。確かに、トップノートはまた生きていて、ジャスミンやシトラスフローラルが感じられるのですが、すぐにそれらを包み込むようにシナモン調の香りが広がり始めます。これは、ジャスミンなどに使用されるシナモン調のフローラルノートなのてはないかと思いますが、何とも言えずにそれがクラシカルに感じられ、ヴァイオレットやアイリスのパウダリーでオイリーな香りにマッチしているのです。香りの核は一様のスプラッシュが落ち着いた頃からのフロリエンタルな香りで、バルサムノートが効いたというか、当時流行していたヘリオトロープ、ヴァイオレット、アンバーノートを生かした香りであったことが想像されます。

(07/12/2021)

 

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