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Sampleレヴュー




Rose Peche (2010年)

日本限定として発売されたフルーティーローズの香り。Marie Heleneがイメージした日本人女性のイメージはピーチのようにソフトで柔らかな肌なのだそうですが、ピーチって毛があってザラザラですよね?
しかもイメージ画が日本女性をテーマにしたものなのに油彩だ、という点もなんだか微妙。普通は水彩、こだわったら日本画を引用すると思うんですけど。

トップ:ピーチ、イタリアンベルガモット、柚子、ブラックペッパー、ローズオイル
ミドル:ローズ、ホワイトジャスミン
ベース:ウード、ホワイトムスク

もう、可愛らしいの一言で始まるいわゆる「売れ筋狙い」なフルーティーローズです。なんだ、やっぱり媚びてるんだ・・・と見向きもしなかったのですが、なんのなんの、10分ほどでムスクだらけになっていきます。ローズは2割程度、半分がムスクで1割がピーチ・・・という柚子もペッパーもウードもわからないフローラルムスクに落ち着きます。肌がテーマなんだからどっしりとムスクを配置したんですね。このムスクも重過ぎるものではなくて、ピーチの残り香と重なってセクシーに香っています。Alphonse DaudetとHonore de Balzacという2つのローズにインスパイアされたというワリにはローズがすぐに行方不明になってしまうところが、ロジーヌの製品としては残念ですが、ローズが物足りない方は他社のシングルローズでも重ねれば良いのです。(Alphonse Daudetはベージュ、Honore de Balzacはホワイトピンクのローズです)ロジーヌの製品の中でこれだけムスクを前に押し出したものはないですよね。確かにムスク調のローズというのも生花の中にはありますから、このムスク調のフローラルがAlphonse Daudetなのだ、と言われればそうなのかも・・・と思えてくるのがローズの不思議です。でも、ローズだと言われなければ、どっしりムスクなんですよね。フローラル石鹸の香り。(17/08/2010)


Secrets de Rose (2009年)

ブラックタッセルのシークレットローズで、イメージとしてはベルベットのような艶やかさを持った黒色ローズだそうです。調香はいつものようにFrancois Robert氏。

トップ:プラム、リコリス、ローズエッセンス、ビターオレンジ、サフラン
ミドル:マグノリア、イランイラン、ローズアブソリュート、ホワイトジャスミン、クミン
ベース:サンダルウッド、ヒマラヤンオークモス、アンバー、ラブダナム、ムスク

微かにアニマルノートを加えているようなのですが、それほどアニマリックな香りは感じずに、質の良いアブソリュートが1番強く香ります。プラム・・・というほどフルーティーさは強く出ておらず、可愛らしいというよりも艶やかでセクシーですね。調香には記載のない香りで強く出ているのがハニーノートで、トップからハニーの甘さがローズアブソリュートに包まれて香っています。リコリスやサフランの甘さがそう感じさせているのかもしれませんが、スパイシーさはないですからローズカシミールほど個性的ではないです。とってもロジーヌらしい香りで、香調はローズアンバーというだけあって次第にアンバー系ムスクが少し香りだします。ステラマッカートニーやランコムのようなファンシーなアンバーローズではなくてもっと本気なアンバーローズに感じるのはやっぱりローズアブソリュートが本物だからでしょう。グリーン調の香りもミドル以降まで引っ張られて香っているので、ローズファンには納得のローズだと思います。ただ、良くも悪くもとってもロジーヌらしいローズなので、カシミールとかプラリーヌあたりを持っていると購入は控えそうになるのかも。(28/12/2009)


■La Coupe D'Or

サマーガーデンをイメージしたフルーティーフローラルな香りで、1919年に制作されたものではなく、後年になって新しく創られた香りです。

トップ:レッドベリー、オレンジ、ピーチ、シナモン
ミドル:ジャスミン、ローズ、スズラン
ベース:アンバー、ムスク、バニラ

香りはバブル期を彷彿とさせる系統的にはトレゾア系のフルーティーフローラルです。ピーチっぽいというよりもオレンジと重なってアプリコットのように香ります。ロジーヌの中でもローズの雰囲気がほとんど感じられない香りで、濃厚で華やかなフルーティーフローラルがセクシーに香ります。どことなくジャンフランコフェレのフェレドンナとか、ボルサリのドンナとか、雰囲気的には似ているように思います。


■Muguet de Rosine

調香がはっきりとわからないのですが、ロジーヌから発売されていたスズランの香りです。ローズはほとんど感じなくて、スズランのシングルノートのように香ります。ツンとしたアルコールの強いグリーン調の香りではなく、涼しげで儚げなスズランの優しい香りです。ただ、香りの持続がとても短いので、しっかりとつけないと持たないようです。


■Rose d'Ete (1998年)

ローズ・ド・エテですから、夏をイメージしたリンゴの香るさっぱり系の香りです。ボトルに巻いてある房の色と同じ黄色のバラの香りをメインとしているようで、フルーティーなローズですね。サマーガーデンをイメージしたようです。

トップ:グリーンアップル、ベルガモット、ガルバナム
ミドル:イエローローズ、ライムツリーブロッサム、ロータスフラワー、ミモザ
ベース:ムスク、アンブレットシード


■Ecume de Rose (2002年)

Ecumeとは海や泡の意味で、海風の吹く砂丘のイメージのようです。北インドのアタール地方のローズを使用しているそうです。海をイメージしていると言っても、それほどマリンノートが強い感じではなく、ウォーターリリーが強いわけでもなく、すっきりとしたローズになっています。

トップ:ブラックカラントリーブス、ウォーターリリー
ミドル:砂漠のローズ、アッターローズ、ローズアブソリュート、アルテミジア
ベース:ベチバー、アンバーグリス、ホワイトムスク


■Un Zest de Rose (2002年)

トップのシトラスフルーツがとてもすっきりと印象的な、使いやすいカジュアルな香りです。ゼストとは風味付けに使われるレモンなどの皮のことですから、そのまま「シトラスローズ」の香りです。シトラスがパッとはじけた後に、少しずつローズが香りだします。香りも複雑ではないので分かりやすくて使いやすい香りです。

トップ:レモンエッセンス、ベルガモット、オレンジピール、ドライフルーツ
ミドル:ローズ、グリーンティー、ジャスミン
ベース:ムスク、アンバーグリス、マテ


■Rosa Framenca (2004年)

アンダルシアへ旅行した際に感じたこと表現しているようで、ゼストローズはレモンがメインですが、こちらはオレンジが強いローズです。オレンジにハニーサックルやフィグ、ベンゾインの甘さが加わり、オレンジ、フィグにローズという印象かも。これはローズが少し隠れていて主張が少なく感じます。ラストはウッディが出てきますね。

トップ:ネロリ、オレンジブロッサム、ベルガモット、グリーンオレンジピール、ペティグレン
ミドル:ジャスミン、ローズドメイアブソリュート、ローズエッセンス、フィグツリー
ベース:サンダルウッド、ベンゾイン、ホワイトムスク


■Roseberry (1997年)

快活で、エネルギッシュなイメージのローズで、ベリー系が重なってしても可愛らしい香りです。ホントにタイトル通りのベリー系ローズなのですが、こういう甘酸っぱいローズ種も確かに存在するので、これはこれでローズが引き立っていると思います。特に、ローズヒップな感じですし。sweet briarというローズ種をワイルドローズと訳したのですが、これはローズヒップの採れるバラのこと。

トップ:アルデヒド、グリーンローズ、ロージーローズ、ブルーカモミール、ブラックカラント、ワインの澱の香り
ミドル:トルコローズ、ワイルドローズ、ラズベリーリーフエッセンス、ブラックベリー
ベース:サンダルウッド、アイリス、ベチバー

この香り、なんと調香はPierre Bourdonだそうです。とっても意外ですが、売れ筋系ですから納得してしまいました。

 

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