DelRae Rothが2000年にサンフランシスコに創設したブランドで、2002年10月に3つの香りでデビューしました。もともとグラフィックデザイナーをしていた女性で、91年当時ヒットしていたエスプリのブランドマネージャーをしていたそうです。その後に自分のデザインオフィスも創って仕事をしていたのですが、小さい頃から香水が大好きだったこともあり、2000年に立ち上げたかった香水ブランドを立ち上げた、ということのようです。デビュー作はNYとLos含めて3ヶ所で発売され、あっという間にニッキアフレグランスとして認知されたブランドです。それもそのはず、この香りを手がけたのはMichel Roudnitskaなのです。彼自身はFrederic Malleの「Noir Epices」がとても有名な有名調香師で、彼の父はChristian DiorのEau SauvageやDiorissimoを手がけた伝説的な調香師Edmond Roudnitska なのです。Edmond Roudnitskaは1996年に他界されましたが、死後に息子の方が名を上げてきたのです。Michel Roudnitskaは1948年生まれで、2000年にDelRae Rothが南仏に赴いて打ち合わせをした後、70種のサンプルを彼女に送り、香り、2年をかけて作りこんでいったそうです。Michel Roudnitskaは南仏のグラース在住ですので、製造は彼のいる南仏で作られています。香りのイメージは全て「瑞々しい」という感じです。大きなクセもなく、使いやすい製品が多いです。

香りは2007年現在4種類で、パッケージはデザイナーである彼女のこだわりが見られるようです。製品自体は新宿伊勢丹で購入が可能なのですが、50mlのEDPで2万円近くします。世界的な標準価格は125ドル前後ですので(後年、155ドルに値上がりました)、個人輸入されたり、海外旅行の際に購入される方が良さそうですね。ちなみにボトルはこちらの製品と同じです。 (20/10/2007)

※一時期新宿伊勢丹での取り扱いがありましたがあっという間になくなりました。(26/12/2011)

近年では、Yann Vasnieによる調香が多く、価格も135ドルと150ドルの2パターンとなりました。(08/05/2014)

残念ながら、2019年7月末日をもちまして、ブランドは終了となりました。クローズドのアナウンスが流れるのは稀ですが、オフィシャルサイトにご挨拶が掲載されての終了です。(31/07/2019)