Claude Marchalが2006年に創設したパリのブランドでとっても高価な製品です。MDCIとはI(Marchal Design & Creations Independantes)の略で、Pierre BourdonとかFrancis Kurkdjian等の著名な調香師が香りを担当しています。コスト度外視で調香師に依頼をするスタイルはフレデリックマルと似ていますが、こちらはボトルも香水は芸術だというとこで凝っています。メディチの時代のウフィッツィ、ルイ14世の頃のルーヴル、ウイーンの宝飾室のようなものをイメージし、香水に組み込んで融合して作り上げたようです。ただ問題はコストとボトルにあります。価格が60mlで610ドルという高価格に価値を見出せる人でないと手にするのは難しいという一言に尽きるでしょう。リフィルは235ドルなのですが、僕はこのボトルをあまり素敵だとは思えないので375ドルを出してキャップを欲しいとは思いません。(宝飾メーカーのパルファムの方が良いと思えてしまいます)それに、キャップとなっているこの彫刻部分は香りとリンクしていないんですよね。付け替えられるというのは分かるのですが、歴史的なに偉人(アレキサンダーとか)の彫刻だったら香りもその人をイメージしていた方が分かり安いと思うんですけど。こういった商品は大量生産されないどころか需要が少なすぎるためにとても少数ロットでの生産にならざるを得ません。だから余計に価格が上がるのです。

僕自身は調香師の方々にこだわりません。(あまり気にしません)どなたが作ったのか、ということよりもテーマやプロデュースされた方の方が気になるのです。(29/01/2009)