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Perfume.sucks / パフューム・サックス




Sampleレヴュー

Andreas Wilhelmが2017年に創設したスイスブランド。彼はGivaudanを経て、ウェレダ等のブランドで調香をしたり、いくつかの会社で経験を積んだ上で独立したパフューマーです。2008年に立ち上げた自身の会社Wilhelm Perfumeで、様々なブランドの香水、ルームフレグランス、キャンドルなどを手がけてきました。今でも、映画とのコラボや、アート系イベントの香りなど、積極的に様々なイベントに参加しています。今回、自身のラインとして立ち上げたPerfume.sucksは、ブランド名がなんとも意味深で、誰もが「どうして?」という疑問を抱くものでした。というのも、suckは最悪、最低などの意味合いだけでなく、セックスに絡んだ卑猥な意味もあるから。

 

 

彼のブランドの説明はこう。「我々は香水を作らない。それはスプレー式アルコール製剤だ。我々は原料を選ぶ、原料が我々を選ぶこともある。我々はそれらを一緒にする。そこにストーリーはない。いや、それがストーリーなのだ。ボトルに書かれたレシピが透けて見える。それらが会話を始める、君に、我々に。原料、天然、合成、簡単なこと。複雑なもの、微妙なもの、エレガントなもの、うるさいもの、ノーマルなもの、それらを一緒にした、名前のない46gだ。」

彼らの製品にはタイトルがありません。どう呼べばいいの? と聞いたら、グリーン、ピンク、ブルーでいいよ、とのこと。とてもユニークなのはボトルに全ての処方がグラムまで含めて公開されていること。そう、ボトルを購入したら、処方が-ほとんどまるわかりなのです。微量なものの数値はTraceとしてありますが、悪意のある会社に購入されたら、コピー商品が出回ってしまう危険性もあるわけです。でも、彼はそうした危険性をも楽しんでいるんでしょうね。

きっとありきたりの香水に飽き飽きした、ということでCB I Hate Perfumeのように「香水は最低だ」というブランド名にしたのだろうと思っていたのですが、彼は長い調香師としての体験の中で、消費者たちが純粋に香りを香るのではなく、視覚を重視していることに驚いたそう。見た目こそが一番で中身は二の次だと。全然中身を理解していないことに業を煮やした彼の取った行動が「全レシピ公開」であり、見た目で香るんじゃないよ、という意志の表れが「香水は最低だ」というブランド名に繋がったのです。(28/07/2017)

 

レヴュー済みのものはタイトルにリンクあり
Living Coral (2019年)
Black (2019年)
Purple
(2018年)
Yellow
(2018年)
Green
(2017年)
Blue (2017年)
Pink (2017年)
 

Special Thanks (Sample提供) ■Perfume.sucks (from Swiss)
Official >>> 英語 *International shipping 対応可
Shopping >>> 未定
profice〜香水のポータルサイト〜