このシリーズの中では一番柔らかく使いやすいユニセックスな香り。ムスクがとても柔らかく広がります。こちらもティーローズメインでベースのムスクを強くしたのだと思っていたのですが、ティーローズは全く香らず、シンプルにホワイトムスク系の香りです。パッケージ、液体、ラベルのカラーはパープル。

(04/07/2006)

ほとんど使用したことのない香りでしたが、久しぶりに手にしてみてMuskではなくMeskであることにハッとしました。どうしてMeskなのだろう。調べてみるとイスラム圏で見られる男性の名前でした。でも、きっと意味合い的にはムスクを含んでいるのではないでしょうか。薄いパープルだった液体は経年でグリーンに変化しました。珍しい変化ですよね。

香りを肌に乗せると、あぁ、スズラン系のムスクだったんだね・・・と気づいたのですが、清潔感のあるスズラン系フレッシュムスクではなく、時間と共に微かなアンバーノートとウッディノートが香りだし、ホワイトというよりも茶褐色のようなニュアンスのオリエンタルムスクへと変化して落ち着きます。ただアンバームスクというほどアンバーノートは強くなく、フローラルノートも主張するほど個性的な香りではなく、とてもシンプルな単品香料で組まれていますので、テーマであるムスクを軽くする作用に留まっています。でも、もわもわと香る厚みのあるムスクは、微かなスモーキーノートを足すと一気にアニマリックに感じられるようになりますので、重ね付けにはご注意を。

(24/10/2023)