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Dzhari / ザリ


<香 調> オリエンタル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 100ml
<濃 度> EDT

トップ
デーツ、マラッガエッセンス、トンカビーン、テラコッタアコード、サンダルウッド、シダーウッド、カシュメラン
ミドル
ラスト



ロシアの地名なのですが、きっとPhaedon自身が旅をしたという記録が残っているのでしょう。

 

 

少し個性的な香りです。甘くスパイシーな部分が強く、ウッディノートやバターのようなクリーミーさを感じます。Serge Lutensとはまた少し違うバタートースト系にも思えますが、焦げたような苦味は強くありません。それよりもアンバーウッディ系の香料が軸となっている感じで、少しL'artisan Perfumeurっぽい雰囲気ですね。Bertrand Duchaufourさんっぽいテイストなのかもしれません。ユニセックスで使えるスイートビターウッディ系のオリエンタル香で、ありきたりな香りに飽きてしまった皆さまに合いそうです。

(07/12/2011)

 

 

上記を訂正です。ロシア(チェチェン共和国)に同名の地名もあるのですが、これはリビアの砂漠を吹く風の意味なのだそうです。(ヅァリに近いジャリという発音ではないかと思います)
焼け付く太陽にさらされた北アフリカのメッカの砂漠を吹く風、それらをスパイスとマラッガワイン、デーツなどで表現したものだったんですね。

上記の印象と大きなブレはなく、ミルラをフルーティーにしたようなドライフルーツアコードを軸にアンバーウッディ系の香りでまとめたという印象で、多くの人たちがSerge Lutansを彷彿とさせる香りだと感じているようです。でも、僕は彼よりもBertrand Duchaufourさんの方が近くて、レーズンっぽいファーバルサムを薄く延ばしたような印象を受けます。現行ボトルよりも旧ボトルの方が好きなので、1本だけ旧ボトルで購入しようと全ての香りを香りなおした結果、この香りとなりました。決め手はズバリ、持続しないこと。こういった系統の香りは持続するものの方が圧倒的に多いのですが、2、3時間でほぼ薄っすらとした香りとなって消えてくれるなんて、夏でも使えるオリエンタルとしてぴったりだと感じたんですよね。瞬間にたっぷりと楽しめて、数プッシュしても後を引かない香りですから、軽やかに楽しむオリエンタルとしては貴重な1本だと思います。

(10/07/2013)

 

ドライフルーツにミルラとなると、何ともクリスマスにぴったりじゃないかと久しぶりに肌に乗せて香りを楽しんだのですが、つい先日まではオフィシャルサイトにあったはずのこの香りが、ウェブリニューアルに際して無くなってしまったようです。残念ながら、数少ない廃番の1つとなってしまいました。高濃度化が進んだ中にあって、未だにEdTをラインとして残しているのが特徴ですが、いつまでも長く残らないというのも、潔くて好感が持てたりします。特に袖口など衣類に残りやすい際には、EdTの方が安心だったりもしますよね。

香りは記憶の中にあったものと同じで、ドライフルーツがミルラと共にオリエンタルに広がってのスタートです。フルーツが瑞々しくは香らず、どこか渋めなレジンノートにマッチしており、ウッディノートやアンバーウッディノートの良きアクセントとして広がっていくのです。ウードのようなオリエンタルではなく、アニマリックでもなく、上記でも言及したようにBertrand Duchaufourさんの調香を思い起こさせるテイストで、彼の場合はもっとスパイスを効かせていたことでしょう。となる、もっともっとクリスマス調になりますよね。シュトーレンを食べながら、のんびりと楽しんだひと時でした。

(20/12/2021)

 

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