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Oriental Mint (Noir Marine) / オリエンタル・ミント (ノワール・マリン)


<香 調> フレッシュオリエンタル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 100ml
<濃 度> EDT

トップ
エジプシャンミント、タバコリーフ、シダーウッド、トルーバルサム、アンブロキサン、ホワイトムスク
ミドル
ラスト



2011年発売の最初の香りの1つでタイトルは「夜の海」。海のイメージなのにマリンノートではなくなんとミントを使用したという意表をついた調香です。ミントが香るのに爽快感がない、というこれまた意表をつく組み合わせで、パチョリを使用した夜のイメージではなく涼しさを感じるような夜の闇の香りです。時間と共にタバコリーフのアブソリュートがミルラっぽいレジンノートと軽いアンバーノートと共に現れるのですが、タバコリーフのアブソリュートは薄く薄くするとくすんだ夜っぽいイメージになるんですね。

 



一応上記ではユニセックスと記載をしましたが、少しDihydro mircenolっぽいメンズ香が潜んでいることと、ラストノートのタバコの香り方がやはりメンズっぽいので、基本的には男性の方が似合う香りだと思います。仄かに甘く、仄かに香る薄いヴェールのような香りです。全体的にとても軽いEdTですので、コロンのように使用した方が良いのでしょうけど、薄いながらもきちんと持続をしてくれていますよ。

ボトルはリフィル(詰め替え)に対応していて、Serge Lutensのようにスプレーが付け替え式になっています。 付け替えのスプレーは少しチープ感を感じるものになってしまいますが、それでもキャップはデザイン的にとてもマッチしていて、違和感なく楽しめるよう配慮されています。

(29/11/2010)

 

2013年のボトルリニューアルに際し、タイトルがOriental Mintと改題されました。少しDihydro mircenolっぽいメンズ香が潜んでいると上記で記していますが、その通りで、実はペッパーやローズゼラニウムを使用したフゼアアコードを投入しているのだそうです。

(10/07/2013)

 

オフィシャルサイトのリニューアルを機に、説明文が変わりました。きちんとフゼア調のメンズテイストであることが明記され、ミントについてのフランスのことわざが追加となりました。

La femme est une feuille de menthe : plus on la froisse, plus elle embaume.
(女性はミントの葉のよう。しわが増えるほど、良い香りがする。)

それでも香りはメンズのフゼア調を含んだフレッシュオリエンタルで、ミントもウッディノートも精油感があり、以前はパチョリにも通じるウッディノートだったのに、今ではシダーウッドのおが屑というより、少しパウダリーなウッディノートがとても心地良く感じられます。シダーウッドの中には少なからずピネン系のすっきりと鼻に抜ける爽快感のある成分があり、それは枝葉の方がより多いのですが、それの少ない心材の匂いに敢えてミントでトップノートを加えたというニュアンスで、とても理にかなった遊び心が感じられます。ミントも精油そのものなのですが、さすがにシダーウッドほどの持続はないため、あっさりと消えていきます。

オフィシャルではペパーミント、ブラックタバコ、アンバーグリスの3つがキーノートとされていますが、ブラックタバコはおそらくタバコのタール調のダークなものではなく、フゼアに近いタイプなのだと思います。そのフゼア感がシダーウッドに重なって広がっていくのです。アンバーグリスも感じられるのですが、近年多いパワフルなタイプではありませんので、とても密やかなアクセントとして香っています。高濃度、高価格帯に時代が移ろいましたが、50、100mlのEdTが75、105ユーロなのですから、ファンにはありがたいことですよね。

(21/12/2021)

 

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