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Piazzetta di Portofino / ピアツェッタ・ディ・ポルトフィーノ


<香 調> シトラスアロマティック
<仕 様> メンズ
<容 量> 50ml
<濃 度> EDT

トップ
レモン、マンダリン、ベルガモット、ローズマリー
ミドル
ぺティグレン、ラベンダー、バジル
ラスト

シダーウッド、ベチバー、パチョリ、オークモス




 

ピアツェッタ・ディ・ポルトフィーノとはポルトフィーノの小さな広場の意味なのですが、パッケージに描かれていたポルトフィーノは美しいことで有名な入り江でした。2005年の5月のイタリア旅行のジェノヴァ滞在中に訪れた町でした。お金持ちの別荘が建ち並ぶリゾート地なポルトフィーノはリヴィエラにあり、サンタマルゲリータリグレから船に乗り換えて入り江を海から入るのが一般的で、とても美しい入り江でした。でも、この香水はこの入り江で購入したのではなく、ヴェネツィアで訪れた香水店だったのでした。

いわば地域香水なわけですが、香りはというと、トップからレモンが弾けるメンズ香。ミドルからアラビア糊のような酸味のある香りが出てきて、最後は軽いトニック香となります。同系統のフローリスのセフィーロと比べたら、こちらのトップはちょっと甘さのあるレモンで、ポルトフィーノと比べて丸い香りのイメージです。ソフトなメンズ香というか。ポルトフィーノの方がドライでシャープな印象です。

(04/07/2006)

 

 

数年後にまた訪れることになったポルトフィーノ。今度はサンタマルゲリータリグレからタクシーで向かったのですが、その途中には早々たる人々の別荘が立ち並んでいました。日常とは少し切り離されたリゾート地へ、ミラノから数時間でたどり着けるわけで、こうした場所が人々の気持ちをリラックスさせてくれるのでしょう。都民が伊豆へ行く感覚でしょうか。

香りは時代を超えて愛されるシトラスアロマティックで、ベースには柔らかなシプレが配置されています。新しくはないけれど、昭和の時代から今でも変わらない商品が愛されているように、古くはならない香りのカテゴリで、意外にも天然香料が多く感じられました。ポルトフィーノをはじめとしたリヴィエラ海岸からチンクエテッレにかけて海岸線を電車で移動して観光すると、シチリアではないのにレモンがたくさん実っているのを目にします。温暖なリヴィエラではやはりレモンが栽培されていて、料理の度にもぎ取ってさっと使う。そんな姿が目に浮かぶ、イタリアらしい風景を感じさせてくれる香りです。

(27/04/2021)

 

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