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Noir Okoume / ノワール・オコウメ


<香 調> スモーキーオリエンタル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 50ml
<濃 度> EDP

トップ
カンデアレジン、ローバンアコード、ウーロン茶、ミルラ、サンダルウッド、アイリス
ミドル
ラスト



Aromassaiから10年、常に彼を魅了してきたアフリカの木彫りの彫像たちをテーマとしたもの。ガボンのKandeaというカンラン科の樹木の樹脂を使用したものとなりました。原始の森のイメージしたようです。

 

 

Aucoumea Klaineanaという学名の樹木、フランス語ではOkoumeで、英語ではGaboonと呼ばれています。カンラン科のこの樹木はガボンが主要な産地であり、植民地時代からヨーロッパに輸出されていました。ガボンにはファン人という民族がいるのですが、赤道ギニアでは8割もの人口を占める人々で、ガボンでは3割ほどを占めています。彼らが作る仮面や人形はこの樹木の芯材から作られており、ガボンマホガニーとも呼ばれています。

 

 

調香の中にあるローバンとはインドの樹木から得られる、タールの強いスモーキーな香りが特徴の精油です。この香りはそれを使用してスモーキーなニュアンスが加えられています。この香料自体はあまりメジャーではないものの、とても使えるスモーキーな樹脂香で、タール類よりもスモーキーさが薄く、樹脂香を有しているのが特徴です。彼はそのスモーキーな樹脂香にウーロン茶の匂いを重ね、スモーキーでバルサミックなオリエンタルウッディにまとめたのです。とてもスムーズに広がる香りは、まさにアフリカの褐色の彫像を思わせ、同時に黒人の肌のセクシーさをも感じさせます。結構貴重な香料が使われているため、コンフィデンシャルになったのは納得です。オリエンタルウッディと一言にまとめてしまうと簡単に聞こえますが、少しフルーティーな部分があったり、スモーキーなトーンがあったり、レザーっぽい樹脂香に甘さなど、とても個性的な香りたちがうまく1つに溶け込んでいることがわかります。広がりたがる個性たちを、根の部分で束ねたような安定感のあるオリエンタルとなって広がっていきます。高濃度でいつまでも肌に残るものではなく、ゆっくりと消えていくのも良いところで、グイグイと主張する力強いウードは少し疲れるという方に良いのではないでしょうか。

(25/02/2022)

 

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