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Sampleレヴュー

■Rivalite Imperiale (2019年)

どの国と指定はされていませんが、砂煙の舞い立つ中東の豪華な宮殿をイメージした香りのようです。大理石の階段を上ると、音楽に合わせて踊るエキゾチックなダンサーたち。それを楽しむ女王・・・というイメージ。

トップ:ミラベルプラム、ドライフルーツ、シナモン
ミドル:パチョリ、タバコ、トンカビーン
ベース:アンバー、バニラ、サンダルウッド

パッと鮮やかに散ったのは、カカオパチョリのような香りでした。あ、これはクールだと感じた瞬間、それはすぐにタバコパチョリへと変化し、オリエンタルな香りとなって落ち着きます。結構どっしりとしたダークなエッセンスのはずなのに、EdTのような軽さで、とてもあっさりとしています。もう少しエキゾチックさを楽しみたかったのに、速足で駆け抜けていってしまうのです。たっぷりとプッシュしたいオリエンタルな香り。(27/06/2019)


■Dualite Magnifique (2019年)

テーマはヴェネツィアのカーニバル。仮面をつけることでミステリアスな恋に落ちる、という感じでしょうか。香りに導かれて出会った息をのむほどエレガントな人。

トップ:ダヴァナ、サフラン
ミドル:ローズ、アキガラウッド、シプリオール
ベース:ウード、スエード、ドライアンバー

これは合成香料なしでは作りえない、合成香料の香り。アキガラウッドというアンバーウッディノートを軸に、甘さの少ないアンバーウッディを重ね、アーシーなシプリオールをアクセントにしたもの。ローズやサフランのニュアンスはあまり強くはなく、全体的なトーンはアンバーウッディです。スエードやウードすら感じられないのですから。とてもドライでアーシーなアンバーウッディノートですが、少しメンズ寄りかな、というテイストです。(27/06/2019)


■Elegance Cuiree (2019年)

マダムが競馬場にいるイメージ・・・に見えるのですが、ポロの競技場だそう。だからテーマはエレガントなレザーに。社交界愛好家のための香りだそう。

トップ:ベルガモット、ジュニパーベリー
ミドル:ガイヤックウッド、パチョリ、フランキンセンス
ベース:アンバー、レザー、ベチバー

これはとても品の良いウッディレザーで始まります。全くスモーキーではなく、穏やかに丸められた、角を無くしたウッディノートに、レザーのニュアンスが隠されている、という香り方ですが、時間と共にレザーとウッディノートが逆転し、レザーがウッディノートを包み込むようになります。ラベンダーの香水を重ねたら、とてもセクシーなメンズのフゼア香になりそう。(27/06/2019)

 




■Murmure d'Ete (2019年)

夏のざわめきと名付けられたこの香りのテーマは夏を過ごしたリゾート地での思い出から。青い海、心地良い風。イチジクとサイプレスがある海辺のリゾート・・・というと、イタリア、南仏辺りでしょうか。

トップ:ダヴァナ、サイプレス
ミドル:フィグウッド、フィグ、フリージア
ベース:サンダルウッド、シダーウッド、トンカビーン

とても分かりやすい、つまりはとても使いやすいフィグの香りです。スパークするようなトップはなく、さいぷれすはとても控えめで、最初からフィグが明るく、でもとても柔らかく香るのです。それはムスクの薄いヴェールに包まれたような、肌をなでられる感覚にも似た心地良さで、ココナッツが控えめなフィグとなっています。イチジクの木陰で休憩をしていたら、吹き抜ける風が香りを運んできた、という雰囲気そのもの。最後はココナッツではなく少しハニー調のフルーティーノートが肌に残ります。(26/06/2019)


■Eclat de Joie (2019年)

喜びの欠片というタイトルで、イメージされたのは画像のような夏の風景。どうやらグループ旅行をしたヴァカンスという雰囲気ですよね。誰もが経験したであろう、夏の日の一コマです。

トップ:タンジェリン、コリアンダー、ブラックペッパー
ミドル:アイリス、ジャスミン、ガルバナム
ベース:ベチバー、ムスク

トップでパッと一瞬ラムネのような爽快感を感じたのは、花火をイメージしていたからなのかもしれません。香りはそこからアイリスとフローラルへと切り替わり、更にジャスミンへと変化していきます。ただ、良くあるジャスミンでもサンバックジャスミンでもなく、ジャスミン風なのが特徴で、結果としてスパイスや他のフローラルノートが、少し変わった系統のジャスミンへと変化させています。最後はウッディノートがジャスミンと残るのですが、オレンジノートかあったらフリージアに似ていたかも。(26/06/2019)


■Etat de Grace (2019年)

テーマとなったのは特別な日であるウエディング。羽飾りの付いた白いドレスを着て過ごした夢のような時間。その最後にブーケを投げる・・・という一コマ。つまりは喜びに満ち溢れた瞬間の香り。

トップ:アプリコット、カーネーション
ミドル:チュベローズ、ピオニー、パチョリ
ベース:オークモス、トンカビーン、シダーウッド

ムエットで香った際、ウエディングにぴったりなホワイトフローラルブーケに感じていたのですが、肌ではオリエンタルなベースがあることが感じられます。それでもシプレに感じるほどではなく、フロリエンタルというニュアンスでもなく、フローラルをまとめる雰囲気のベースですね。チュベローズは生花感を感じるようなタイプではなく、全体としてスイートフローラルとなっていますので、少しファッションフレグランス風ではありますが、誰もが好感を持ちそうな香りとなっています。(26/06/2019)

 

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