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Sampleレヴュー

■Pure Mariposa (2013年)

Neiman Marcusの限定品として発売された香りが、数年後定番に。動くモビールで有名なアメリカのアーティストAlexander Calderの作品にインスパイアされた香りで、動くモビールのゆらゆらとした感じを蝶になぞらえ、フローラルブーケにまとめたもの。

 

 

チュベローズ、ガーデニア、ジャスミン、オーキッド、ヒヤシンス、オレンジブロッサム、オスマンサス、ローズ、オゾンノート、アンバー、ムスク

どうしてそこにマリンノートが必要なのか。エアリーな雰囲気を出すのであれば、マリンノートではなくフレッシュノートが適切だと思うのですが、マリンフローラルで始まるのです。それでもマリンノートは最小限に留められており、チュベローズ、ガーデニアのココナッツ調のフローラルに、ココナッツ調のフィグとピーチが重なり、少しグリーンなトロピカルフローラルへと変化していきます。マリンやオゾンノートがなければ80年代を彷彿とさせるモダンクラシカルなスタイルだと思うのですが、あの頃にはなかった合成香料でグッと近年に寄せた印象を受けます。このマリン、オゾンの部分がなかったら・・・と感じる人がいそうな香り。チュベローズが軸にあることで、Kiss My Nameに似たラストを迎えます。(20/11/2020)


■Bravo (2015年)

もともとのPerfumeという言葉はPer Fumeつまり、煙を通じてという意味であることから、原点に回帰した香りを作ったのだそう。2015年の発売当初は50mlのExtrait de Parfumが250ポンドで、Harrodsの限定品だったのですが、後にEdPとなり定番化されました。価格は50、100mlが190、270ユーロです。

 

 

トップ:ジャスミン、ローズ、カシス、ストロベリー、アプリコット
ミドル:レザー、クローヴ、シナモン、アルテミジア、パインニードル
ベース:ウード、アンバー、オークモス、ムスク

肌に乗せた瞬間、フルーツとスパイスがレザーに包まれて香り、とてもユニークな始まりだと思ったら、更にそこからパインニードルがバトンを受け取ったかのように香りだし、フルーツが良いんになる頃にはすっかりアロマティックなレザーへと変化を遂げたのでした。もともとハロッズで発売された際はウード系のフレグランスとなっていたはずなのですが、香りはウード系ではなく、アロマティックなオリエンタルウッディレザーです。こんなに精油感たっぷりのパインニードルが使われていたなんて、予想外。タバコやパチョリがたくさんあれば後半はSMNのPot Pourri風になっていたのではないかと思えるほどで、もっと軽やかにあっさりと使えるユニセックスなスタイルです。(19/11/2020)


■Fiesta (2016年)

ハロッズの限定品として発売された香りですが、もともとは1916年にスタートしたブランドの100周年を祝って発売された香り。天然香料を惜しげなく使うことで完成した500ユーロのExtrait de Parfum。

 

 

オリーヴブロッサム、チュベローズ、アンバーグリス、シダーウッド、バニラ、レザー

それはさぞかしリッチなフローラルが広がるのだと思っていたら、香りの軸はバニラとアンバーグリスにありました。スモーキーなレザーのニュアンスを感じるアンバーグリスバニラがしっとりと肌の上で広がっていくのですが、オリーヴブロッサムのニュアンスやチュベローズは全く感じられないほどバニラ一色で、あまりの甘さに驚いていると、ミドルからゆっくりとチュベローズの中にある湿布の成分が香り始めました。チュベローズというよりもメチルサリチレートがメインで、それがウッディノートに重なり、フローラルではないもののウィンテーグリーンの精油にも似た感じで香ります。バニラの効いたレザーウッディに湿布香。それはフローラルではないけれど、もともとレザーの一大産地というスペインらしいまとまりなのではないでしょうか。(18/11/2020)


■Ole (2019年)

言わずと知れたフラメンコや闘牛の掛け声、オーレ!! それは、スペインの芸術とフォルクローレの融合。気持ちが高ぶり、陶酔する時間の香り。サンプルにはOle!とエクスクラメーションが付いています。

 

 

トップ:デーツ、パイナップル、レッドラズベリー
ミドル:ジャスミン、ブラックオーキッド、シダーウッド
ベース:ファーバルサム、ホワイトムスク、バニラ

鮮やかな色彩とパワーを表現したようなジューシーなトロピカルフルーツで幕開けです。パイナップルとベリーが可愛らしく香り、フルーティーフローラルかと思いましたが、香りはそこからアンバーウッディノートとバニラが支えるオリエンタルに包まれ、微かなアクアトーンをアクセントにした香りへと変化していきます。ウッディノートはナチュラル感がなく、アンバーウッディノートのどこか金属的な部分が香り、火花を散らすようなトーンにも思えてきます。ブラックオーキッドやジャスミンというよりもフローラルノートはヴァイオレットに近く、やがて少しオイリーなウッディムスクに包まれて消えていきます。トップこそ可愛らしいものの、フルーツはすぐに消えて、アクアティックでありながらフロリエンタルムスクに切り替わる、とても現代的な香りで、残り香はメンズ調ですのでご注意を。(17/11/2020)


■Lovely Day

シルクのような柔らかなホワイトローズをロマンティックにまとめたもの。

サンバックジャスミンアブソリュート、ティーローズアブソリュート、リコリスアブソリュート、シダーアイリス、オゾンノート、ブラックカラント

シダーアイリスというのはおそらくシダーウッドと同時蒸留したアイリスではないかと思います。香りは、アクアティックなフローラルを用いることでアブソリュートのワイルドな部分をすっきりと爽やかに変えているのか、一般的にはとても使いやすくなっていると思います。ただ、アブソリュートらしさというのがほとんど感じられないので、ひょっとしたらそういうタイプの調合香料なのかもしれないのです。逆にもし本物のアブソリュートを使用しているのであれば、良さを完全に消してしまっている残念なブレンドということになってしまいます。でも、洗練されたスタイルであることは間違いなく、全体的にはアクアティックなスイートフローラルで、80年代のファッションフレグランスにありそうなテイストです。少し懐かしく感じられる方もいるのかもしれませんね。(15/03/2013)


■Dry wood (2012年)

自然を感じられる1番のエッセンス、ウッディノートを活かした香りに。

セドラハート、シダーバーク、ベイリーフ、ペッパー、グリーンモス、サボリー、サンダルウッド、シダーウッド、カシュメラン、ティンベロール

ティンベロールとはセミナーでも使用しているドライなウッディ系の香料で、結構そのものの香りが現れています。カシュメランはウッディ系のムスクっぽい香料で、近年ではカシミアウッドという名前で調香に記載されることの多い香料です。肌に乗せた瞬間にその部分がスパークするのですが、すぐにスパイスとシトラスが前に出てきますね。ドライではあるのですが、おが屑のウッディノートがきちんと出ているので、時間と共に少し柔らかさを感じられるようになります。でも、全体的にはかなりグリーンでドライなウッディノートが軸ですので、最後までメンズっぽい香りのまま消えていきます。ティンベロールの特徴がよく現れている香りですので、同じように使用しているAnnick GoutalのMon Parfum Cheriに通じる部分を感じられる方もいらっしゃるかもしれません。(14/03/2013)


■Ambra di Luna (2009年)

バニラと輝くアンバーがジャスミンとサンダルウッドを包み込む、アブソリュート満載の豪華な香り。

アンバー、モロッカンラブダナム、エジプシャンジャスミンアブソリュート、カストリウム、サンダルウッド

大好きなジャスミンのアブソリュートを期待したのですが、やはりタイトル通りにアンバーの香りです。ラブダナムとカストリウムの効いたパウダリーなスイートアンバーノートで、中にジャスミンのアブソリュートを隠してある、という感じです。確かにジャスミンのアブソリュートは存在していて、それがなければこの香りがもっと平坦なものに感じられていたでしょう。それでも昔からあるアンバーノートの典型が軸ですので、特別個性的なわけではなく、オーソドックスな部分を保持した香りです。(14/03/2013)

 

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