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Sampleレヴュー

■Rose Narcotique (2018年)

中毒性(麻薬性)のローズ。

 

 

トップ:ベルガモット、カラムス、クミン、コスタス
ミドル:モロッカンローズ、ウード、スティラックス
ベース:ガイヤックウッド、パチョリ、アンブリノール、アニマリス

ローズウードでもなく、アンバーローズでもなく、オリエンタルローズの変型版とでもいう香り。流行のクミンをトップのアクセントにし、スパイシーなローズがオリエンタルに香るのです。少しハニー調にも感じられるローズはオリエンタルなベースに支えられ、蜜のような毒っぽさをも湛えて香るのですが、時間と共に微かにアニマリックなムスクが感じられるようになります。それがアニマリスというムスク。アニマリスが香るようになるとローズ香は残り香となり、オリエンタルムスクへと変化していきます。危険なほどのアニマルムスクではありませんので、セクシーなフロリエンタルですよ。(15/06/2018)


■Violette Lysergique (2018年)

幻覚剤のヴァイオレット。LysergicはLSDの原料となります。

 

 

トップ:ベルガモット、レモン、アブサン、ルバーブ
ミドル:ブラックヴァイオレット、アイリス、ローズ、ヘリオトロープ
ベース:アンブロキサン、ティンバーシルク、ムスコン

あぁ、確かにヴァイオレットだ。ヴァイオレットとアイリスと近いところにある香料なのですが、それゆえどちらも感じさせる香りとなっています。特にトップはアイリスが先行し、やがてヴァイオレットに変わっていくという感じで、最後はヘリオトロープの効いたほの甘い杏仁系パウダリーフローラルへと落ち着きます。ベースはアンバーウッディムスクなのですが、軽やかで主張しないタイプが使われていますので、フローラルノートを支える透明な台座という印象。(15/06/2018)


■Tubereuse Malefique (2018年)

有害なチュベローズ。

 

 

トップ:ベルガモット、ペティグレン
ミドル:チュベローズ、イランイラン、カルマウッド、アンバーエクストリーム
ベース:ジャワベチバー、カプリューバ、シベット、ムスカローム

あれ、これはもしかして・・・とチュベローズの中に少なからずアブソリュートが含まれているのではないかというセクシーな香りで始まります。チュベローズを楽しんでいると、香りは次第にスモーキーでゴムっぽいウッディノートへと変化していきます。カルマウッドはティンベロールとも呼ばれるアンバーウッディノートですが、強くはありません。チュベローズのステキな部分に個性の強い香りを合わせ、打ち消すでもなく、ぶつかるでもなくユニークな形に昇華しているのです。シベットは感じられるほど強くはありませんが、少しパウダリーなベースにチュベローズが溶け込み、しっとりと香り続けるのです。(15/06/2018)

 

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