1975年発売で、未だに廃番となっていないロングセラーな香り。アメリカではドラッグストアで売られている低価格でカジュアルな製品なのですが、日本では絶対ヒットしないクラシカルさがあります。ターゲット層は若くはなくて大人の香りなのです。フローラルブーケではあるのですが、ベースのオークモスも効いており、ライトなシプレ香がフローラルに重なります。タイトルは造語のようで意味が良く分からないのですが、1980年代のCMやAD(広告)を見ると、サマードレスを着た女性と男性が草原を軽やかに馬にのって駆け回るという姿となっています。それくらい清々しく爽やかなのだということなのでしょうが、香りはクラシカルですので要注意。ミドル以降にパウダリーさが出てきてクラシカルさに輪をかけていきます。同時にグリーンノートも少し出てきて柔らかな初夏風のイメージにも感じたりして。クラシカルなテイストではありますが、全く色あせない香りの良さがありますので、こういう香りは幅広い支持を経て現在に至る「安くても良い香り」の代表だと思います。コティのエメロードなんかもそうですもんね。

(16/06/2009)