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Sweet Leaf / スイート・リーフ


<香 調> シトラスアロマティック
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 100ml
<濃 度> EDP

トップ
グレープフルーツ、ユーカリ
ミドル
カナビス、アンジェリカルート、テルペン
ラスト
ジャスミン、カシュメラン、パチョリ



2021年発売。4月よりサンプルを発売に、フルボトルは予約で5月5日以降順次発売となりました。初期ロットは予約で完売となったそう。品切れになったわけではなく追加されていますが。調香はRobertetのSerge De Oliveiratで、テーマとなったのは、ミュージシャンたちとは切ってもなかなか切り離せない大麻。それをロードムービーの一部のようにどこまでも続く道路を行く車の中から、4:20朝日が昇り、大地が染まっていく様子を見ているというもの。

 

 

カナビスの天然香料はここ10年くらいで出回るようになりましたが、安全性を高くするため、カンナビノールという麻薬成分を除去した形で流通しています。香り自体はニガヨモギにセリ科特有の香りを足したようなアロマティックな香りです。

 

 

香りはサマーフレグランスにぴったりなグレープフルーツとユーカリで始まります。それは4:20という早朝の空気を表現したのか、眠気を覚ますイメージなのか、ミントではなくユーカリであるところがポイントで、肌に乗せるとユーカリがミントのように爽快に香り、肌が一瞬冷たくなるほどです。グレープフルーツがとてもパワフルで、しっかりとした残り香を形成し、スムーズにアロマティックへと変化していくのですが、香りはそこからアロマティック一色となり、カラフルな香りには変化しません。テルペンとは油絵具などの溶剤としても使われている成分で、植物全般に含まれているフレッシュなアロマティックウッディな香り。また、使い方を間違えると全てが湿布になってしまうユーカリを、香水らしく支えています。近年、ユーカリを面白く使う商品が増えてきましたから、調香師たちも以前より積極的に取り組む香料になったことと思います。それでも大量に使用されることはなかなかありませんが。

 

 

最終的に肌に残るのは精油で例えるとジュニパーベリーやニガヨモギなどの残り香に近く、それらをジャスミンが精油ブレンドではなく香水らしいまろやかなスタイルに変えていることが読み取れます。カシュメランやパチョリは感じられるほど強くはなく、最後まで下支えする役割に徹し、アロマティックノートの邪魔をすることはありません。精油が強いとワイルドで薬草系になってしまうところを、合成香料が美しいトーンへと変えているのです。気分転換にたっぷりと使いたい、夏にピッタリの香り。今までの香りの中で一番ユニセックスな香りになったと思います。

(21/05/2021)

 

 

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