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Sampleレヴュー

 

■Qaaid (2016年)

リーダーやチーフを意味するスワヒリ語がタイトルに。

トップ:タバコ、シナモン
ミドル:ラブダナム、アンバーグリス、ラム
ベース:フランキンセンス、シダーウッド、オークモス、アンバーグリス、ベンゾイン

調香にとても忠実な香りです。トップではシトラスが一瞬弾け、そこからタバコ、ラブダナム、フランキンセンスを主体とした香りが広がるのです。シナモンも良いアクセントで、少し甘苦いラブダナムがオリエンタルに香るのですが、リーダーのイメージですから、力強いインパクトのある香りを目指したのかもしれませんね。インテリ風の優し気で繊細にものではなく、少しスモーキーさをも感じさせるオリエンタルとしてまとめられていますから。後半になってフランキンセンスがわかるようになるのですが、そうなるととても品の良いオリエンタルへと変化していきます。(25/01/2017)


■Waquar (2016年)

威厳、品格などを表すスワヒリ語だそう。

トップ:オレンジ、ブルーベリー、アップル
ミドル:ゼラニウム、ココナッツ、クラリセージ、アルテミジア、ラム、イランイラン
ベース:アンバーグリス、タバコ、ハニー、バニラ、モス、シダーウッド、バーク

威厳も品格も感じない、グルマン系の香りで始まります。トロピカルフルーツガムのような香りで、ハニーやバニラのグルマンな甘さが印象的。でも、時間と共にタバコ系へと変化していくのであれば面白いのですが、あまりそうした部分はなく、微かにアロマティックかな、という程度の変化で消えていきますので、基本はグルマンでしょうね。ただ、トロピカルフルーツは長続きをせずに一瞬ではじけ飛び、オリエンタルグルマンへと変化して落ち着きます。(25/01/2017)


■Miraj (2016年)

スワヒリ語で、激しく深いことを意味する言葉なのだそう。でも、この言葉はムハンマドがエルサレムで召された日の昇天を意味する言葉でもあるようです。

トップ:レモン、オレンジ
ミドル:バニラ、アーモンド、ライム
ベース:バニラ、レモン、ラム

香りはとてもシンプルなシトラスバニラです。シトラスがとても豊かに香るのが特徴で、持続の短いシトラスを持続良く香るように仕立ててあります。何ともジューシーで美味しいこのシトラスは精油感が強く、明るく晴れた日の空を思い起こさせるものに。・・・となると、タイトルとは全く別の印象になってしまいますが。シトラスが一段落した後は、マドレーヌのようなグルマンバニラが肌に残りますので、ベタベタしないグルマン系がお好きな方には良いのではないでしょうか。(24/01/2017)


■Kishwar (2016年)

もともとのタイトルはNabeel Oudでした。これはアラビア語でNoble、つまり高貴を意味する言葉。高貴なウードですね。アラブ諸国では男性の名前にもよく使われるそうです。でも、ウードが主役ではないため、早々にタイトルがKishwarへと変更となりました。こちらは、私のもっとディープなもの、という意味なのだそう。

トップ:サフラン、ガイヤックウッド、ウード、ローズ、ゼラニウム
ミドル:シダーウッド、チークウッド
ベース:アンバー、ウード、ローズ

ウードよりもメインはローズだと説明されたのですが、香りの軸はローズとウッディノートにあります。サフランの効いた精油ではないウッディノートが軸にあり、それらをアクセントとしてゼラニウムとローズが支えている、というもの。ウードっぽいニュアンスは確かに強くはなく、軽やかでシンプルなローズウッディとなっていますので、ユニセックスで使えるフェミニンではないローズといったところ。(24/01/2017)


■Afrodisiaco (2016年)

スペイン語で媚薬の意味。アフロディーテの派生語ですね。

トップ:ベルガモット、マンダリン、レモン
ミドル:ジャスミン、イランイラン、ピンクペッパー
ベース:パチョリ、バニラ、トンカビーン、ムスク

媚薬というタイトルに相応しく、イランイランを軸としたシトラスフローラルで始まります。なかなかイランイランをメインに据えたフレグランスはなく、あっても美しい香りになっていることは稀であり、どことなくブレンド精油の域を出ないものが多いのですが、こちらはとてもワイルドで力強い精油ブレンドに近いタイプのイランイランです。ガソリンにも思える成分(イランイランとジャスミンに含まれています)がパッと弾け、時間と共にバニラとパチョリのオリエンタルベースとなって消えていくのですが、イランイランの精油が好きかどうかで分かれそうです。こちらの香りはモイスチャーパフュームもあり、そちらの方が香りたちが穏やかですので、香水が強く感じられた方はそちらを使用すると薄っすらセクシーに香ることが出来そうです。(23/01/2017)


■Habeen (2016年)

スワヒリ語で自分を高く評価すること、つまりプライドを意味する言葉なのだそう。

トップ:ヴァイオレットリーフ、ガルバナム、アイリス、ローズ
ミドル:チュベローズ、リリー、ジャスミン、ティアラフラワー
ベース:バニラ、オークモス、シダーウッド、サンダルウッド

ココナッツの甘さにキュウリの青さは相性が悪いと知らされるトップで始まります。強弱がしっかりとしているので悪いバランスではないのですが、少しフローラルノートにマリンが重なったような香り方で始まるのです。香り自体は精油ではなく全てコンパウンドで、ココナッツフローラルにヴァイオレットリーフのキュウリ香を重ね、バニラムスクへと変化して消えていくというもの。チュベローズをもう少し生かした方がセクシーでフェミニンだったのかな、とも思えますが、全てをユニセックスとしているので、あまりフェミニンにはしたくなかったのでしょう。(23/01/2017)

 

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