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Nixias / ニクシアス


<香 調> オリエンタル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 15ml
<濃 度> EDP

トップ
ドライアンバー、ウード、カシュメラン
ミドル
ラズベリー、ホワイトアンバー
ラスト
ムスク、オークモス



サルデーニャ島に伝わる伝説をモチーフとした香りで、Su Cuaddu'e Nixiasと呼ばれる遺跡があります。これはサルデーニャの言葉でニクシアスの馬という意味で、お墓にあった石碑に馬をつなぎとめる穴が開いているからだそう。これだけだとわかりづらいのですが、Wikiに周囲の様子と復元画像がありますので、こちらをどうぞご参照下さい。

 

 

これはもともと紀元前1600年頃のものだろうとされているサルデーニャ島の中でも抜群に古い遺跡で、もともとはきちんとしたお墓の形をしていたようです。雨風の浸食により残ったのはファザードの一部だったのだと。詳しくは復元されたイラストをご参照下さい。サルデーニャ島には800基も巨人の墓と呼ばれる遺跡があり、その巨人たちが数々の遺跡を作ったとされています。このニクシアスも巨人のお墓であり、巨人たちが乗っていた馬・・・ということは、それはそれは大きな馬だったに違いないのです。

 

 

The Scent of Animus(憎悪の香り)というサブタイトルで、アンバーグリスの効いたオリエンタルノートで始まります。スパイシーにも感じられるアンバーグリスのトップが弾けた後、香りはカシュメランのウッディムスクに包まれて大人しくなるのです。ラズベリーはわからないほどのアクセントで、少し硬質なミネラルのような香りがアンバーノートに重なり、やがてはモスのアーシーなニュアンスを感じるウッディムスクとなって消えていきます。ラストのモスはしっかりとムスクに包まれて柔らかく香り、且つミネラルの部分があることで、潮風を感じられるのです。サルデーニャは島ですから、そのニュアンスを表現したのかもしれませんね。馬が大地を蹴って立つ砂埃から、潮風に削られて形を変えてきた遺跡の様子を感じられる香りです。トップこそ男性的ですが、ラストノートはとても静かになりますよ。

(23/05/2019)

 

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