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Gardenia absolute / ガーデニアアブソリュート


<香 調> フローラル
<仕 様> レディース
<容 量> 5ml
<濃 度> P-oil

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ガーデニアアブソリュート(Gardenia grandiflora)
ミドル
ラスト



ガーデニアのアブソリュートをホホバオイルで20パーセントに希釈したパルファム濃度のオイル。微量を肌に点で乗せただけで随分長く香ります。ガーデニアにアブソリュートは存在しないのだと思っていたのですが、商業的にはないということで、ごくごく微量には存在していたのですね。おそらくこういった会社が直接買い付けてしまうために、精油としては出回らない「受注生産」なのかもしれません。

香りは生花のガーデニアとはかけ離れており、クリーミーさや濃厚な花弁を彷彿させるものではありません。とてもグリーンノートが強く、グリーンに少しオークモスわ加えたような香りになっています。とても不思議なのですが、クラシカルな1900年代初頭の香りの雰囲気があり、単体で1つの香水として確立されてしまっているような深みと存在感があるのです。ホホバオイルだけではなくてサンダルウッドオイルも使用しているようで、ウッディと混ざってこの深みになっているのかも。とにかく、不思議なくらいに完成されている香りです。

価格は4,500円〜7,500円くらいですが、5mlのパルファムだと思えば相場です。香りは5時間ほど持続しますし。

(16/10/2007)

2011年春、彼はアンフルラージュ法によるアブソリュートを入手し、商品として発売を開始しました。上記のものはおそらく溶剤抽出のアブソリュートだと思うのですが、アンフルラージュ法のものとは全く香りが異なります。いや、基本的には似た系統なのですが、生々しさが違うのです。ホホバオイル希釈のオイルはホホバオイルの香りが強く出てしまうのが残念ではあるのですが、溶剤抽出のアブソリュートよりも生花のクリーミーさが感じられます。生花そのものではないのですが、生花から香りを忠実に「写取った」という感じが伝わるエッセンスになっています。手間隙がかかってしまうためにローズよりもジャスミンよりも遥かに高価ですが、これがガーデニアの天然香料の限界だと思います。これ以上に生花っぽいものは、やはり合成香料で手を加えて調整しないと再現が出来ないということなんですね。

生花よりもフレッシュさが足りないのですが、レモンやベルガモット等と合わせてフレッシュ感を増したら少し生花に近づくのではないかと思います。たった1つのアブソリュートなのに、完成されたような麗しき芳香。これはホホバオイル希釈ではなく、アブソリュートを購入してアルコール希釈した方がよりナチュラルな香りを楽しめると思います。

(30/06/2011)

 

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