2012年秋の新作です。今回も100%ナチュラル成分で、96%がオーガニックなのだとか。成分的にはロータスウォーターとオレンジブロッサムウォーターをアルコールに加えて精油を希釈しているのですが、思いの他香料の中ではベースノートが強く配合されています。たっぷりのベースノートの上にフローラルノートがあるよ、という形なのですが、香料の強度もありますからね。今回から30mlのEdPが発売となったのですが、ちょうど手のひらに収まるとても小さくて可愛らしいボトルですので、日本人にとっては嬉しい展開ですよね。

付けた瞬間はシトラスフルーツが弾ける様に香ります。パウダリーで甘いグリーンティーとアイリスにカモミールを足したようなロータスアブソリュートの雰囲気はあまり感じられず、オレンジブロッサムとチュベローズにジンジャーが重なるすっきりとしたフローラルノートがメインで、少しそれらを柔らかく包む甘さがある・・・というのがトップの印象。ロータスらしさがあまり感じられないと思ったら、アブソリュートを使用したわけではなくてロータスウォーターのみのようですよ。香りが綺麗にまとまっているのはそのせいだったのか、とパッケージ裏の成分を見て理解出来ました。ジンジャーはそこまで強く感じられないかもしれませんが、他の香水と比較しながら香るとこの香りが幾分シャープになっていることが理解出来るでしょう。チュベローズらしさはミドル以降に雰囲気を感じられる程度で香り始め、スイートフローラルとなって落ち着きます。持続も2時間程度ですので、季節を問わず気軽に使えますよ。

(11/10/2012)