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Patchouli Vantage / パチョリ・ヴィンテージ


<香 調> スイートオリエンタルウッディ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 20ml
<濃 度> P-oil

トップ
2種のヴィンテージパチョリ(20年、15年)、アトラスシダーウッド、オレンジ、マンダリン、ベルガモット、アイリス、イランイラン、ベンゾイン、ラブダナム、ケード、サンバックジャスミン、サンダルウッド、ダマスクローズ、シナモン、ウード
ミドル
ラスト



2013年、これから発売となる新作です。僕の感想を基に、まだ調整していくようですので、このレヴューが完成形のものとなるかはまだわからないのですが、一応レヴューの許可は頂きましたので先行ということでメモしたいと思います。どちらにしても180度変わるようなことはないでしょうから。

精油というのは通常は数年で使い切るように、と注意があったりするのですが、劣化が早いものはシトラス系のみで、その他は10年、20年を経ても平気なものが少なくありません。特に年月を経て熟成される香料の代表格がこのタイトルとなっているパチョリなのですが、彼は15年ものと20年ものを入手したことがきっかけでこの香りを作ることにしたそうです。ヴィンテージのパチョリは通常のフレッシュなものよりもさらに深みが増してまろやかになると言われているので、昔に購入したパチョリ(の精油)をそのまましまい込んでいる方はどうぞそのまま大切に保管してくださいね。

20ml用の釣鐘ボトルはSerge Lutensの小さいバージョンにも見えますが、香料瓶として使われることもあるフラコンで、キャップはシリコンではなく往年のフラコンのようにガラスとなっています。それだけでヴィンテージ感もアップして期待が高まるわけですが、液体の下部にはダークブラウンの液体が澱となって沈殿していますので、使用前に振った方が良さそうですね。

さて、香りですが、まずはシトラスオリエンタルです。微かにしか入っていないはずのシナモンがとても良いアクセントとなっていて、クリスマスのポマンダーのような香りとなって広がります。その中に見え隠れしているフローラルノートがサンバックジャスミンだったのだと気づくと顔がほころぶのですが、全体的にはとてもユニセックスでパチョリ特有のアーシーな土っぽい感じは前面に出てきません。ケードのもつスモーキーさもラブダナムのもつ少しアニマリックな深みも全てが溶け合って1つになっており、スイートオリエンタルウッディとなって肌に残るのです。とにかく、イメージは優しげで綺麗です。とても美しいハーモニーなのですが、せっかくのヴィンテージパチョリだったらもっとこのパチョリ感というものを前に出して、「これがそうなんだよ!」 と紹介して欲しい、とお伝えしました。ですから、商品化されて発売されるものはひょっとしたらもう少しヴィンテージパチョリが強くなっているかもしれません。

今年はとても精力的に活動をするようで、彼はもう次の香りに着手しています。そちらもいち早くレヴュー出来そうですので、どうぞお楽しみに♪

(27/02/2013)

 

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