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Sampleレヴュー

 

 

■Musc, Safran et Santal (2023年)

ボトルのラベルにはMusc, Santal et Safranとありタイトルとは順番が違いますが、そこはご愛敬。サフランのアブソリュートは恐ろしく高価ですが、彼は香料を使用したのではなくコンパウンドにサフランを入れて滲出オイルにしたようです。だから液体は強めの黄色に。

トップ:エレミ、ベルガモット、サフラン
ミドル:セージ
ベース:アンブレットシード、サンダルウッド、ベンゾイン、トルーバルサム、バニラ

香りはとてもバニラの効いたサンダルウッドです。トップではシトラスノートが豊かにバニラシトラスとして広がりましたが、そこからバニラサンダルウッドへと変化していきます。滑らかで穏やかなスイートウッディで、オリエンタルというほど樹脂香は強くありません。サフランもそれらしさは強く香りませんので、レザー感を感じるほどではなく、クラリセージがアロマティックに広がるほど強めに配されているわけでもありません。(08/08/2023)


■Lotus, Neroli et Plumeria (2023年)

香料としてはとても高価なブルーロータスにフランジパニとネロリを合わせた、天然香料のフローラルブーケ。

トップ:レモン、ベルガモット
ミドル:ブルーロータス、フランジパニ、ネロリ、ローズ
ベース:アンブレットシード、アイリス、サンダルウッド、トルーバルサム、バニラ、ココナッツ、コパイババルサム

3種の中で一番強く香るのはネロリで、基本的にはシトラスフローラルなのですが、それはレモンやベルガモットがネロリを彩って強調させて広がるから。そこにアクセントとして南国調のココナッツが加わり、甘めなトロピカルフローラルへと変化していきます。天然香料のみで香水らしいまとまりに落ち着いた香りで、アブソリュートのワイルド感が強くないのも特徴だと思います。特にローズやジャスミン、チュベローズなどを使うとワイルドになっていきますから。(08/08/2023)


■Jasmin, Iris et Yuzu (2023年)

ラベルにはJasmin, Yuzu et Irisと逆になっているのですが、やはりそれはご愛敬。

トップ:ゆず、レモン、グレープフルーツ、ベルガモット
ミドル:ジャスミン、ローズ
ベース:アイリス、アンブレットシード、ベチバー、トンカビーン、ガジュンバルサム、サンダルウッド、ブラックカラントバッド

あれ? どうなっているの? レモンがオゾン風に香って始まったのです。香りに驚いているとアーシーなベチバーのベースが感じられるようになります。ジャスミンやローズはどこへ、ユズはどこへ行ったのか全く分からなくてうろうろしていると出口だったというようなシトラスウッディです。タイトルの3つがそれらしくあまり感じられないバランスです。ラストノートは4つの中で一番お香っぽいので、サンダルウッドが強めに残っています。(07/08/2023)


■Ambregris et Oud Noir (2023年)

ナチュラルなアンバーグリスとアッサムウードというレアな香料を使用した香り。この香りだけ96ユーロとなっています。

トップ:マンダリン、ベルガモット、カルダモン
ミドル:ペティグレン、セージ
ベース:アンバーグリス、アッサムウード、パチョリ、シプリオール、ラブダナム、アンブレットシード、ベンゾイン、サンダルウッド、バニラ、トンカビーン

どれだけウードがウードらしく香るか、というのがポイントだと思いますが、さすがにウードの大量投入とはいかず、オリエンタルノートでかさ上げしたシトラスアンバーを軸としたシトラスアンバーオリエンタルとなりました。後半になってシトラスが抜けるとウードがオリエンタルに広がるのですが、ウードらしいアニマリックで力強いトーンを期待すると優しすぎるかと思いますが、これはこれでしっかりとウードアコードな形です。アンバーグリスのそれらしさも感じられるほど強くはありませんが、その分美しくまとめられたオリエンタルウッディで終わります。(07/08/2023)


■Lys Blance (2016年)

遂に、というか精油以外を使わなくてはバリエーションが増えなかったのでしょうか。フランスロベルテ社のリスイランという香料が使用されています。そしてメロンまで。メロンの精油がないことは多くの方がご存じだと思いますが、香料会社ではオゾン系のメロン香料メロナールを天然由来で作り出しています。リスイランの方はイランイラン3rdグレードから生成された天然由来の成分です。

トップ:ユズ、ベルガモット、ガルバナム、シナモン、メロン
ミドル:リリー、リスイラン、ジャスミン、ダマスクローズ
ベース:シダーウッド、バニラ、カカオ、アンブレットシード、シスタス

トップではメロナールのオゾン香がすっきりと香り、ユリそのものの香りではないものの、オゾンというかアクアっぽいフローラルノートにシダーウッドが重なる形で始まります。ガルバナムもシナモンもバニラやカカオまでわからないほどで、透明感すら感じるほど綺麗な仕上がりにびっくり。彼はユリの花弁からアンフルラージュで自家製ポマードを作り出し、香料を得ていますので、それを使用したところが大きいのでしょう。ミドル以降はメロナールが薄れ、どこか懐かしい花の香りが広がるようになるのですが、仄かながら生花にとてもありそうな雰囲気なのが嬉しいところ。この香りになるならば、メロナールはなくても良かったのではいなかと思ってしまいます。十分に美しいですから。持続もとても良く、ラストノートになってラブダナムとバニラが優しく甘く肌に残るようになります。(26/01/2017)


■Santal Blanc (2015年)

おそらく近日中に発売となる新作です。10周年記念フレグランスの中にも10年寝かせたサンダルウッドオイルを使用している旨が記されていますが、おそらくこちらも同様のオイルを使用しているのではないかと思います。

トップにはシトラスノートとナツメグっぽいスパイスが少しシナモン調の香りと共に香り、その後はゆっくりとシナモンサンダルウッドとなって肌に馴染んでいくのです。少しフローラルノートも(特にプルメリアやロータス系の香りとローズなのではないかと思うのですが)あるようで、おが屑っぽい部分を和らげるように香っているのが印象的。

計り知れない豪華香料が使用されているはずですが、中身の詳細は発売されてからのお楽しみということで先行レヴューとなりました。サンダルウッドの香りがお好きな方はもちろんですが、ラストノートにはサンダルウッドよりもフローラルが意外に残りますので、テンダーフローラルウッディがお好きな方に良さそうです。(03/02/2015)


■Rose Blanche (2015年)


おそらくこれから発売となる香りです。まだサンプルのみで詳細がわからないのですが、たっぷりのコリアンダーやカルダモンにローズアルバのアブソリュートを加えているような香りで、トップでスパイスがはじけた後はローズアブソリュートに少しローズオットーを加えたような雰囲気で、極力甘さを抑えてどちらかというとグリーン調に仕立てています。これぞユニセックスなローズという香りで、男性が気兼ねなく使えそうな香りとなっていますので、発売されるのが楽しみです。(12/10/2012)


■Floriental pour femme (2005年)

サンダルウッド、パチョリ、バニラにスパイスを効かせたエキゾチックな東洋の宝石をイメージし、自身に満ちあふれた女性に向けた香り。

トップ:ベルガモット、ブラックペッパー、グレープフルーツ、ジンジャー、クローヴ、カルダモン
ミドル:ジャスミン、マグノリア、イランイラン、パルマローズ
ベース:バニラ、サンダルウッド、シダーウッド、パチョリ

決して可愛らしい香りではありません。トップからパチョリが香るのですから ! !
パチョリの存在感がどっしりとあるのですが、濃厚というほどではありませんね。フローラルがほとんどわからないんですよ。でも、フローラルがあるから女性的な香りにまとまっているんです、きっと。基本はマグノリアのようなのですが、ジャスミンっぽさも欠片しかわからないなぁ。イメージとしてはやはり中東系だったりバリのようなインドネシアを中心としたアジア地域独特の香りなイメージです。パチョリもベチバーも産地ですもんね。これだったらウッディ系として男性でも平気で使えると思います。(12/10/2007)


■Potion d'amour pour femme (2005年)

抗うことの出来ない、愛の媚薬。

トップ:ベルガモット、マンダリン
ミドル:ローズ、ジャスミン、ラベンダー、ゼラニウム、マグノリア、イランイラン、パルマローズ
ベース:ベチバー、ベンゾイン、シダーウッド、パチョリ

これは確かに女性的です。セクシーな甘さがフローラルに加わっていて、ベリー系のフルーティーさも香っています。ローズがメインだなぁ。ローズにジャスミンとマグノリアとのことなのですが、そこにアプリコット系の甘さを加えたような印象なんです。香りは決して子どもっぽくなく、ベチバーとパチョリが潜んでいます。この調香だとシトラス系以外のフルーツが香るとは思っても見なかったのでとても意外に感じました。これは苦手な方が少ないかも。香りは決して濃厚ではなく、優しい甘さを湛えたまま薄れていきます。ラストノートはフルーティーさが薄れてほんのりと落ち着いたウッディのベースノートが残ります。(12/10/2007)


■Mediterranee pour femme (2005年)

ローズ、ジャスミン、ラベンダーと南仏を思わせる流行を超越した香り。

トップ:ベルガモット、ぺティグレン、ヴァーベナ
ミドル:ジャスミン、ラベンダー、ローズ、ゼラニウム、イランイラン
ベース:オークモス、ベチバー、シダーウッド、パチョリ

もうね、つけた瞬間からオークモスなんですよ。ラベンダーとゼラニウムという組み合わせも女性らしさというよりもユニセックスな雰囲気に傾いているわけですが、ローズやジャスミンの華やかなフローラルというよりは、とても品の良いシプレフローラルという印象です。ミドル以降はゼラニウムが少しパウダリーなふんわりとした香りに包まれて香りだすので、更にユニセックスな感じになっていきます。どうしても地中海というとシトラス系のフレッシュな香りを想像しがちですが、シプレフローラルになっているとはとても意外でした。 (12/10/2007)


■Rhapsodie pour homme (2005年)

パワフルで情熱的なメンズフレグランス。クラシカルでエレガンス。

トップ:ベルガモット、オレンジ、ブラックペッパー、カルダモン、クローヴ
ミドル:ジャスミン、イランイラン、パルマローズ
ベース:ベチバー、サンダルウッド、フランキンセンス、シダーウッド、パチョリ

付けた瞬間に少しだけチョコレートっぽさを感じました。カカオスパイスの入ったスパイシーウッディな香りで、効いているのはベチバーなのですが、全体的にどっしりと深みのあるクラシカルなメンズではなくて、オリエンタルなスパイシーウッディです。ミドル以降は少し苦味が出てきてベチバーと共に香り続けます。フローラルがあまり華々しい感じではなくて、一見するとわからないくらいのエッセンスなので、やはりメンズなのですね。オリエンタルな雰囲気を出したい方には女性でも平気なくらいのメンズっぽさになっています。 (12/10/2007)


この4種類は基本的に流行と無縁な香りという印象です。香りの持続としてはEDPですが3〜5時間という所です。しっかりと肌に乗せていれば5時間くらいは持つようなしっかりとしたベースノートのものが多いかも。(うっすらと持続している感じです)

 

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