*Log in
 *Log out
 *My account

| Top | Books | Topics | PMF | Q & A | Making | Essential | Perfumers |  PRESS |
  

Sampleレヴュー

 

■Dea Bianca (2016年)

白い女神というタイトル。

トップ:オレンジ、アイビー
ミドル:フリージア、ホワイトローズ、イランイラン
ベース:サンダルウッド、ホワイトアンバー、バニラ、ムスク

驚くほど薄っすらとした香り。仄かを通り越して香りがないかと疑ったほど。香りはタルカムパウダーを薄くした感じで、ほぼほぼムスクなのではないでしょうか。フローラルもあるのかもしれませんが、それとわかるほどのものではなく、付けていることを忘れるほどのムスクで、アッという間に肌に馴染み、溶けていきます。(06/01/2016)


■Bianco Cotone (2015年)

以前にもホワイトコットンというBlanc des Cotonsがありましたが、リフォーミュラされているかもしれません。

トップ:タルカムノート、ベルガモット
ミドル:アイリス、ローズ、フゼアラベンダー
ベース:パチョリ、バニラ、ガイヤックウッド

タイトルにとても忠実な香りです。パッと甘くパウダリーなタルカムパウダーの香りが弾けたと思うと、そこから潮が引くようにアイリスムスクへと切り替わります。フゼアな部分はほとんどわからず、9割がタルカムパウダーの雰囲気で、残り香がとても柔らかく仄かな女性らしいテイストに。これが売れ筋だったんでしょうね。(06/01/2016)


■La Via delle Spezie (2015年)

スパイスへの道、つまりシルクロードですね。

トップ:ベルガモット、ライム、エレミ、コリアンダー、ナツメグ
ミドル:ブラックペッパー、ホワイトペッパー、オールスパイス、クミン、クローヴ
ベース:パチョリ、シダーウッド、カシュメラン、アンブロキサン、ムスク

たくさんのスパイスを使いつつも、アンバーウッディノートをたっぷりと使用して軽やかに仕立てたもの。Caldi Legniに似た作りですが、Caldi Legniの特徴はシナモンが強いこと。こちらはそのシナモンが香らないため、もっとスパイスが冷たく香ります。スパイスは持続をしませんから、あっという間にラストノートになるのですが、そこで初めて温かみのあるウッディムスクを感じるように。シンプルだけど、とても日本人好みなテイストだと思います。紳士的でインテリ風なアンバーウッディムスク。(06/01/2016)


■Caldi Legni (2015年)

スパイスを使用したホッとウッディというタイトル。

トップ:ベルガモット、オレンジ、レモン、シナモン、シスタス、カルダモン
ミドル:マテ、アイリス、ウード
ベース:シダーウッド、スティラックス、アンバー

確かに、トップはスパイシーに始まります。スパイスがパッと散った後に残るのはとても典型的なアンバーウッディノートで、HermesのEau des Merveillesに通じる香り。そこを抜けると少しウード調が感じられるようになり、柔らかでセクシーなアンバーウッディへと変化していきます。少し金属的にも感じられるアンバーウッディノートをアンバーノートで柔らかくした、使いやすい初心者向けのユニセックスフレグランスと言えそうです。少々付けすぎても安心ですから。(05/01/2016)


■Fiore Narcotico (2015年)

セクシー(魅力的な)なフローラルというタイトル。

トップ:ベルガモット、ペティグレン、ラベンダー
ミドル:チュベローズ、サンバックジャスミン、イランイラン
ベース:カブリューバ、ブラックアンバー、ムスク

とてもあっさりとしたチュベローズが軽やかに香ります。ラベンダーが良くも悪くもアクセントで、ユニセックスな雰囲気を醸し出しているのですが、チュベローズがあまり持続をしないというか、ジャスミンと一体となり、時間と共にとてもオイリーな香りへと変化していくのです。香りの軸はAurantiolというネロリ、オレンジブロッサムを作る際に使われる香料なのですが、そればかりが際立っており、あっさりとしているのだけれどシンプルすぎるかな、とも思えてしまうところが少し残念。最後はムスクと共に優し気な石鹸香となって肌に馴染んで行きます。(05/01/2016)


■Zucchero di Mandorla (2015年)

アーモンドシュガーというタイトルの香り。

トップ:ベルガモット、レモン、ライム、セージ、ローズマリー
ミドル:ジャスミン、ネロリ、ミモザ、イランイラン
ベース:パチョリ、サンダルウッド、ベチバー、バニラ

アーモンドはどこに? と調香を見て思ったのですが、香りはとてもシンプルなアーモンドバニラです。フローラルたちもシトラスもパチョリはおろかベチバーまで、ウッディノートはどこへ行ってしまったのかと思うほど、とてもシンプルにアーモンドバニラだけが香るのです。15%程のEdPのようですが、比較的あっさりとしたテイストですので、安心して使えるグルマンです。(05/01/2016)


■Bateau (2011年)


フランス語でボートの意味のタイトルですから液体はブルーに着色されています。幼少の頃、父にボートに乗ってあっちこっちに連れて行ってもらった記憶を香りにしたもの。

トップ:グレープフルーツ、グリーンマンダリン、ビターオレンジ
ミドル:ネロリ、ダヴァナ
ベース:ジャワベチバー、ハイチベチバー、ソマリアンフランキンセンス、レバノンシダーウッド、テキサスシダーウッド

通常海をイメージした香りはマリンノートが入るものなのですが、こちらは微かなオゾンノートがトップにあるだけで、基本的にどっしりとしたベチバーとシダーウッドのウッディな香りです。泡や飛沫、海の香りをイメージしたにしては全くそれらしさを感じることの出来ないウッディノート一色で驚かされます。マリンノートはありませんが、少し塩っぽい感じはしていますので、これがボートの甲板というか、ウッドデッキだったのだとしたら納得が出来ます。シトラスノートもネロリも付けた瞬間に弾けて消えてしまい、すぐにウッディノートに変化して落ち着きますので基本的にはベチバーやシダーウッドの香りがお好きな方向けです。タイトルと液体の色に惑わされてはいけないブルーカラーのウッディノートなのです。(09/05/2012)


■Poudre d'Epices

スパイスのパウダーは大航海時代から重宝された貿易の要。

トップ:グリーンノート、ゼラニウム
ミドル:フローラルノート、シナモン、スパイスノート
ベース:ブラックペッパー、ムスク、ウッディノート

これはクラシカル! 柔らかなスパイシーフローラルで、スパイスはブラックペッパーとシナモン以外にカルダモンとかコリアンダーもありそうです。グリーンノートは強すぎず、ホワイトフローラルノートにスパイスが重なり、パウダリーノートに包まれて柔らかく香っているというものです。スパイシーなのに柔らかいという一見アンバランスな組み合わせですが、個性的だけど古くはない・・・という微妙な加減を保持しています。シナモンがクラシカルっぽさを出しているのですが、そこまで古くはなく少し中央アジアな雰囲気を感じさせてくれます。EdPですが香りは軽やかで、スパイスが消えるとウッディムスクに落ち着きます。もともとはとても安価な製品たちでしたが、案外良いものもあるのかな、と思わせてくれました。(21/04/2011)


■Fleur de Santal

サンダルウッドの花というタイトルですが、実際のサンダルウッドの花は香らないと思います。

ベルガモット、フローラルノート、サンダルウッド、ムスク、パチョリ

クミンのスパイシーさを伴ったスパイシーウッディな香りで始まります。クミンの香りが強すぎると使いづらいのですが、これは控えめなアクセントになっていてとてもかっこよく感じます。そこから甘さが少し抜けてサンダルウッドが広がっていくのですが、フローラルノートは主張をしない香りばかりで全体的に微かなホワイトフローラルとして重なっているようです。パチョリとムスクはパウダリーさに輪をかけていて柔らかく肌に馴染んでいきます。このミドルからラストの様子はサンダルウッドではありますがムスクが強く出てくるとLe LABOのラブダナムにも通じる香りに思えます。ラブダナムにサンダルウッドを足した、というか。ということは、Musc Ravageurからアニマルノートを抜いてサンダルウッドを足した、とも言えそうですね。ただ、どちらにしても核がサンダルウッドですのでサンダルウッド強めのムスク香です。シンプルだけどとても素敵な香りだと思います。(19/09/2009)

 

<Sinfonia di Note Topに戻る>

profice〜香水のポータルサイト〜