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Sampleレヴュー

 

 

 

■3D Sul Duomo (2019年)

20世紀を代表するイタリアの美術家Lucio Fontanaの作品をテーマとした香り。それは3Dと名付けられており、ドゥオモの横にあるノヴェチェント美術館に展示されています。それは3階にありネオンで光るため、夜間でも外から見られます。ドゥオモ広場を彩る新しい見所なわけですね。

 

 

トップ:ベルガモット、ローズマリー
ミドル:メタリックノート
ベース:ブラックペッパー、アンバーウッディ

ネオンライトをメタリックなトーンで表現した香りなのですが、それがアロマティックノートにとてもマッチしていて、時間と共にアロマティックさに少しフルーティーさが重なって感じられるようになります。アロマティックなフルーティーさはとても優しい甘さを含んでおり、少し金属的なアンバーウッディに支えられて香ります。アンバーウッディノートは香料によっては少しメタリックなトーンのものもありますので、そうした香料と重ねてメタリックノートをけん引しているのでしょう。早春のようでもあり、初夏のようでもある気持ちを切り替えてくれる香り。(18/06/2019)


■Milano Centrale (2019年)

ミラノ中央駅と言えば、イタリア経済の中心。1日32万人が利用していると言われています。(新宿駅は78万人!!) 空港に降り立った旅行者たちが集まるのもミラノ中央駅ですし、電車も同じです。熱気を帯びたこの駅からはどこにでも行ける、そう一杯のエスプレッソを引っかけたら、もう気持ちは目的地に飛んでいる。というような、利用者目線でイメージした中央駅の香り。もちろんコーヒーが使われています。

 

 

トップ:コーヒー、シナモン
ミドル:クミン、カルダモン
ベース:アンバーアコード、トンカビーン

柔らかな甘さのオリエンタルなアンバーノートを軸に、コーヒーやスパイスでアクセントを付けた香りで、スパイスは強く前に出ることはなく、クミンもそれとわからないほどの強さです。だから、スパイスを楽しむというよりはアンバーノートを楽しむためのもので、ベースにあるウッディノートがとてもメンズっぽさを感じさせますので、ユニセックスというよりは少しメンズよりかな、というところ。もう少しスパイスが効いていた方がニッチなフレグランスファンには受け入れられやすかったのではないかと思います。(18/06/2019)


■Cuoio di Thaon (2019年)

Thaon di Revelという通りをテーマとした香り。地下鉄のZara駅の近くのLa Fontanaというエリアにある通りで、このエリアの特徴はバイク屋が多いということ。バイク好きな人たちが集まるショップがあったり、バイク関連のイベントが開催されるエリアなのだそう。だから、バイク好きな人たちのための香りということですね。よくこの近くに宿泊するのですが、賑わっている時間に歩いたことがないのが残念です…。

トップ:スイートオレンジ
ミドル:ラム、キャロットシード
ベース:アイリス、スエード

どっしりとしたレザーが男性らしさを感じさせてくれるのかと思いきや、アイリスとキャロットシードが土っぽく弾けてのスタートとなりました。これはニッチなフレグランスファンが喜びそうな香りです。キャロットシードは土っぽくてパウダリーな香りですから、アイリスとの相性は抜群で、その大量のそれこそ土煙が薄れた後にスエードが登場するのです。でも、レザーではなくスエードですからユニセックスで柔らかな香りに。アイリスレザーのフレグランスは多くのブランドから発売されていますが、これほどアイリスがスパークして始まる香りはなかったのではないでしょうか。(18/06/2019)

 

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