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Crying of Evil / クライング・オブ・イーヴル


<香 調> フロリエンタルムスク
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 50ml
<濃 度> EDP

トップ
ピンクペッパー、チュベローズ、ヴァイオレット、スパイス
ミドル
サンダルウッド、レザー、ローズ
ラスト
パチョリ、アンバー、フランキンセンス、ムスク



2022年発売。Charles BaudelaireのLes Fleurs du Mal(悪の華)にインスパイアされて作られた香り。悪の華の中にはLe Serpent qui danse (踊る蛇善)という詩があるのです。善と悪のパラドックス、欲望と悪徳の綱引き。ギリギリの感情をエッセンスとして作られた、美しき愛の讃美歌。彼はタバコの煙が広がり、皮張りのソファーのあるキャバレーをイメージしたようです。そしてキャバレーから漏れ来る明かりが煙たいパープルだと。

 

 

レザーとチュベローズ・・・となれば、かなりセクシーにまとめられたオリエンタルだと想像して肌に乗せると、スパイスはごくわずかなアクセントであり、チュベローズよりもヴァイオレットが勝ったフロリエンタルで始まりました。フローラル感は強くはないものの、オリエンタルノートをセクシーに演出する役割をきちんと果たしていて、とても滑らかなウッディオリエンタルとなって肌に溶けていきます。彼はMertal Skinで蛇の肌をサンダルウッドで表現したのですが、こちらもその延長にある香りでありながら、どことなくチョコレート風のオリエンタルさが褐色肌を思い起こさせた後、最後はココナッツやミルクの効いたラクトニックなムスクとなって落ち着きます。褐色肌から白人の肌へと移ろう感じは、重なる二人の素肌にも思えてセクシーです。1つ1つ際立つパーツはどこにもなく、最初から最後まで滑らかに香るのが蛇の動きに通じるところでしょうか。

(16/05/2022)

 

 

 

 

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