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Khol de Bahrein / コール・ドゥ・バーレーン


<香 調> パウダリーウッディムスク
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 50ml
<濃 度> EDP

トップ
ヴァイオレット、ヌガー、ガン
ミドル
アイリスパウダー、サンダルウッド、アンバー
ラスト
ムスク、ペルーバルサム



2013年発売の最初の香り。コールとは、女性ならばピンと来る方も多いのではないでしょうか。アイメイクに使用される黒色鉱物です。中東で昔から使われてきたあの、目を縁取る黒色ライン・・・あれはコールと呼ばれるものを使用していたんですね。鉛を含むため、中毒性も指摘されているようですが、名前だけが残って今でも使用されているようです。もともとはメイクではなく感染症から目を守るために使用されていたとは知りませんでした。

 

 

調香からも読み取れるのですが、パウダリーなスイートノートが香りの軸です。とてもユニークなパウダリーノートで、グルマン系に傾けているわけではなく、どちらかというと樹脂系です。パウダリーでウッディでレジン・・・となるとGuerlainのオポポナックスベースに通じていくのですが、決定的な違いはバニリンに頼っていないところでしょうか。しかもトップには少しメタリックにも感じられるエレミやフランキンセンスのニュアンスがあり、とてもユニークなのです。いわゆるオポポナックスベースではなく、パウダリーなオリエンタルとしてまとめられており、タイトルからするともっとダークな黒色イメージが広がるのですが、香り自体はふわふわなホワイトの印象です。

(31/07/2015)

 

 

女性のアイラインということで少しフェミニンにして撮影をしてみました。フルボトルからの印象は、ヴァイオレットとクマリンを軸にして、アイリスとサンダルウッドで柔らかくしたものでした。彼はアイリスやサンダルウッド、ヴァイオレット、そしてオリエンタルなベースがとても多く、そこがGuerlainのShalimar風に感じられる人も多いようですが、このもまさにその通りで、とてもバランス良くまとめられたパウダリーオリエンタルとなっています。ヴァイオレットが強い分、少しリップスティック調に感じられるかもしれません。以前のサンプルでレジン調に感じられたのは、ガンパウダーだったんですね。アルデヒドにも似た少し金属的なダスト香が少しアロマティックにトップで香るのです。ヴァイオレットからアイリスへと切り替わり、ウッディムスクへと変化していく・・・。Panthea Irisと軸は似ているのかもしれませんが、やはりフルーティーなニュアンスがないだけで随分別ものに感じられます。サンプルで試した時ほどグルマン感は強くはなく、フェミニンに傾いているわけでもなく、とてもユニセックスで楽しめる香りです。

(19/05/2021)

 

 

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