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Mortal Skin / モータルスキン


<香 調> オリエンタルレザリー
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 50ml
<濃 度> EDP

トップ
ブラックベリー、マリンノート、ガルバナム、シスタス、フランキンセンス
ミドル
レザー、オポポナックス、アイリス、ダヴァナ、サフラン、ミルラ、カルダモン
ラスト
アンバーグリス、スティラックス、サンダルウッド、シベット、シダーウッド、バーチ、ムスク



 

2015年発売。彼らしい蛇をモチーフとしたボトルで発売された香り。タイトルは死に際の肌というような意味で、この香りは致死量の蛇の毒だと言いたいのかもしれません。ロゴの777の部分が蛇となり、Snake Collectionと名づけられました。

 

 

最初に肌に乗せた瞬間は、レザーが樹脂の香りと共に香っていたのですが、数回試しているうちに印象が変わりました。ブラックベリーやガルバナムはそれとわかるほど強くはなく、オポポナックスやミルラの樹脂香の上にアイリスが重なって香り、やがてワイルドで妖しいというよりも、静かに広がるレザーとなって落ち着きます。ドライな樹脂香が柔らかくまとめられていて、とても肌馴染みの良い滑らかな香りで、タイトルやイメージほど危険なニュアンスを感じないあたり、きちんと香水として完成した香りになっています。ボトルのイメージからして女性が好むタイプのものではないかもしれませんが、香り自体はとてもユニセックスで、予想以上に控えめな香りです。

(29/07/2015)

 

 

フルボトルレヴューとなりました。一番彼らしいものはどれだろうと考えた結果、選んだのはこのボトルだったのでした。彼はこの香りが結果として大ヒットしたけれど、ヒットなんてしなくても、このボトルと香りが形になったことですでに満足だったのだそう。アート作品のような感覚ですよね。プレートの部分もとても細かな作りこみですし、キャップの部分に付けられたブラックの部分も簡単には剥がれない仕組みとなっています。また、ボトルもトムフォードのように黒い部分が剥げて液体が透けて見えるようなことはなく、しっかりと塗装されています。

 

 

香りは、プッシュした瞬間だけ、ほんの一瞬ブラックベリーが香りますが、そこからはダヴァナのアロマティックさをアクセントとしたフランキンセンスレザーが軸となっていて、そこから今度はサンダルウッドへと変化していきます。そう、彼はヘビを触った時のあの感触を、温かみのあるサンダルウッドで表現したのです。そこに微かなマリンノートを冷たさとして加えているのです。このマリンノートの部分はゆっくりと試さないと感じられないかもしれませんが、とても繊細な調香だと感じられるのではないでしょうか。

(12/07/2019)

 

 

5種が追加となったことで、久し振りに元祖となったこの香りを試してみました。5種が発売されたことで、ブラックボトルであることが際立ったわけですが、香りのイメージはブラックではなくプレートとなっている銅に近い肌色。それはまさにサンダルウッドがセンターにあることと、アイリスで柔らかく、オポポナックスでレジンのクセを、少しずついろいろなものをキラキラ光る鱗のように配して1つの香りとなっています。以前より少し感じられるようになったのはカルダモンで、香り自体は大きく変化しないものの、おそらくフォーミュラは予想以上に多くが使用されていることと思います。ココナッツの甘さではなくバニラの甘さが使用されており、それがラクトニックな他の香りと差別化されて感じられます。

ボトルキャップに付けられているブラックの部分はプラスティックや樹脂などを熱で圧着したようなスタイルに見えますが、全てが同じ形となっていて、手作り風ではあるけれど、これが完成されたデザインであることを物語っています。キャップをどの向きにするかによって、全てのキャップが違って見えるというデザインなのです。

(23/05/2022)

 

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