2014年9月、10mlの画像のロールオンを限定発売してスタートしたTauervilleというシリーズの最初の香りです。2015年の3月に30mlを追加して正式にTauervilleとして別サイトをオープンし、販売が開始となったのですが、このシリーズの特徴は低価格で良品を届けたいという彼の意向を表現したもの。ですから、10mlがわずか31ドル、30mlでも63ドルなのです。でも濃度は20%のパルファムで、液体のオレンジカラーは着色ではなくローズアブソリュートによる天然のカラーだとか。かなりの量を投入して作ったようです。ハンドメイドな少量生産で、オフィシャルサイトでは12個、16個、24個などのロット販売も行っています。(残念ながら日本には対応していないのですが)

細かな調香は明かされてはいないのですが、香りはかなり甘さの強いハニーローズで、かなりアブソリュート感の強いローズがトップからあふれ出します。トップでは幾分フレッシュさがありましたが、基本的にかなり甘さの強いグルマン系ハニーローズで、成分表記を見るとカーネーション系の成分でバランスを取っているようです。こけだけしっかりとローズであることが感じられるからには、アブソリュートだけではなく調合香料タイプも併用していると思うのですが、ローズアブソリュート感を損なわずに紅茶っぽいハニーローズとなっていますので、ローズ系がお好きな方は1つあっても良いタイプなのかもしれません。GuerlainのNahemaもハニーローズですが、Guerlainはベチバーが強く香るのに対し、こちらはアンバーウッディノートがベースにありますので、随分と印象が違います。

(07/10/2015)