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Osmanthus / オスマンサス


<香 調> フローラルウッディ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 50ml
<濃 度> EDT

トップ
ベルガモット、マンダリン、オレンジ
ミドル
オスマンサス、ローズ、グリーンリーフ
ラスト
ムスク、カストリウム、ピンクペッパー



 

2001年の発売です。このブランドは、Jean Claude Ellenaが調香したものと、娘さんが調香したものと出ていますが、このオスマンサスは彼の調香です。

オスマンサスはシトラス系の香りと相性がよく、トップには結構使われています。揮発が早いので、トップはオスマンサスがシトラスの中に見えかくてしてます。その中から次第に現れる様子というのが、見えやすいのも特徴かなぁ。濃厚なオスマンサスというよりも、風に乗って漂ってきて「あれ ? この香りはキンモクセイかな」という感じのふんわりと穏やかな香りがします。オスマンサスさが少し落ち着きと、香りに温かみが出てきて、ローズっぽさを少しだけ感じるようになります。グリーンの香りもしていますが、こちらもホントに少しだけ。カストリウムは全くわかりません。温かみのある香りは干草の香りが出ているからでしょうか。キンモクセイそのものの香りも大好きなのですが、こうして「香水」として楽しむためにはこれくらい香りの変化と、温かさなんかを出したものの方がいいんだろうなぁ。長くキンモクセイが続くわけではないのですが、ミドルからラストにかけて少しだけ香るキンモクセイを楽しみたい香水です。

(2006)

その後、ブランドはJean Claude Ellenaの手を離れましたが、彼が最初に作ったオスマンサスはまだ生きています。彼自身、Hermesでもオスマンサスを手がけていますが、どちらもアブソリュート感のない香りで、合成香料で再現したものです。久しぶりに香ったこちらは、あれ? こんな香りだっけ? と戸惑ってしまうほどオスマンサスとはかけ離れた香りでした。 トップではビターオレンジ風のシトラスノートとグリーンノートが広がり、ケミカルなアロマティックノートだなぁ、と感じているとそこからbeta Iononeを軸としたウッディムスクへと変化して消えていくのです。なんと薄っぺらいオスマンサスでしょうか。Hedioneを足したグリーンティー風の残り香が日本人好みなのかもしれませんが、これはオスマンサスではないし、調香も随分印象が変わってしまいました。残念。

(22/02/2017)

 

あまりに当初の印象と違っていたため、発売当初の香りを入手してみました。もう、これは香りが全然違う!! もともとの香りは精油感が少なからず感じられるのです。また、液体の色も黄色くなり澱が出ている状態。現行品は黄色くなることはなく、澱もありません。当初の香りはグリーン香が強く、植物らしい雰囲気が強く出ていたのですが、現行品はふわふわと漂うグリーンティー風のコロンといったところで、オスマンサスはおろか、香りもとてもライトな仕上がりとなっています。昔のものは精油感があることで随分ワイルドな部分がある点、少し劣化はしているものの、微かながらオスマンサスアブソリュートが感じられる点が大きく違います。というか、全体像が全く違うものになってしまったのです。色に例えるなら濃いオレンジが淡いイエローになってしまったような感じ。

こんなに大きく違っていながら、どうして今まで話題にならなかったのか不思議でならないのですが、リピートした方はショックだったろうなぁ。

ディファレントカンパニーは、少しずつリニューアルをしています。キャップのスタイルもボトルのラベルもパッケージも、その全てが。レザーケースに入れると液体は見えなくなってしまいますが、キャップだけが上に出て結構ステキです。こうしたスタイルはプラダやエルメスっぽいですよね。

(23/03/2018)

 

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