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Rose Poivree / ローズ・ポワーヴル


<香 調> スパイシーフローラル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 90ml
<濃 度> EDP

トップ
ピンクペッパー、ペッパー、コリアンダー
ミドル
ダマスクローズ、センティフォリアローズ
ラスト
ベチバー、シベット



2002年発売。ダマスクローズとグラースのセンティフォリアローズを贅沢に使用したスパイシーローズの香り。調香はもちろんジャンクロードエレナです。

可愛らしいローズを期待しているとガツンと裏切られる香りで、トップからアニマルノートが出ています。すぐに薄れてしまいますが。そのアニマルノートにとって変わるのがペッパーで、かなり強く出てきます。そして、同時にコリアンダーとグリーンノートも前に出てきます。随分と青みの強い香りで、ローズは確かにあるのですが、ローズの良さを生かす香りというか、メインをローズに絞ったアレンジではなくて、あくまでもペッパーが対等の位置にいることがわかります。香りは時間と共にベチバーが強くなり、ウッディノートへと落ち着くのですが、このベチバーがドライになり過ぎない柔らかさを出しています。ローズが好きだからこれも好き、というわけではなくて、ひとくせある個性的な香りが好きな人向けですね。男性に是非使って欲しい香りです。

(2007)

7年振りの再レヴューとなりました。今なら香りの説明がつきます。ローズを取り巻くようにトップから溢れ出すのは、ペッパーでもコリアンダーでもピンクペッパーでもなく、それはクミン。たっぷりのクミンがシソのように香り、何ともクミンそのものを食べているかのよう。このクミンは通常よりもたくさん使われていますし、質も良いものだと思います。通常はメンズに使われることが多いその精油をローズに合わせたことでユニセックスとしたわけですが、やはりどうにもこうにもクミンが強く、男性的に感じられます。シベットも強すぎることはなく、クミンとアクセントとして香り、少しハニー調のローズを盛り立てているのです。これは、ピンクペッパーでもペッパーローズでもなく、微かにスモーキーにも感じられるクミンローズの香水だったのです。

液体が濃いオレンジ色になっていますが、これは時間と共に色が濃くなるオレンジブロッサム調の成分があるからだと思います。香りには影響がありませんので、ご心配なく。

(22/11/2017)

 

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