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Sampleレヴュー

■Majaina Sin (2017年)

Emilie Coppermannによる調香で、L'Esprit Cologneに加わつたEdPの香り。タイトルはフランス語圏のマダガスカルで人生を意味する現地の言葉Ainaにフランス語のMaとSinを組み合わせ、罪作りな私の人生としたもの。そう、それはバニラです。

トップ:ビターオレンジキャンディー。ベルガモット、ネロリ、オレンジブロッサム、ジンジャー
ミドル:ヘリオトロープ、オーキッド、チェストナットクリーム、シナモン、メープルシロップ
ベース:トンカビーン、アンバー、サンダルウッド、ムスク、バニラ

オーキッドやカーネーションに使われる合成香料を軸にまとめられたフロリエンタルなバニラです。第一印象はキャンディーオレンジではなくピーチやアップルがクリーミーに香っている雰囲気で、クリーミーなアプリコットがバニラに包まれているようでした。バニラアブソリュートを本格的に使用したらこのような香りにはならないわけで、その天然香料のクセの部分を生かした調香であってもこのような香りにはならないので、その点を考えると残念に感じられるのですが、そこを生かしてしまったらスモーキーでレジンっぽいバニラになってしまいます。それは売れる香りではなく、ニッチな市場でしか支持されないでしょう。通常バニラの香りというのは微かなカラメルノートを付加することで甘さを際立たせます。その部分をメープルラクトンというメープルの甘さに置き換えた調香で、たっぷりのフローラルノートが軽さを出しています。もっと気軽にバニラを楽しもうよ、というL'Esprit Cologneですから、可愛らしさを散りばめた、パウダリーさを加えたらゲランにもなりそうなテイストでまとめられたのでした。(20/12/2019)



■Santo Incienso - Sillage Sacre (2017年)

Alexandra Monetによる調香で、テーマは南米で儀式に使用されるサロパントという樹木。彼女は2015年にブランドの15周年を祝う香りLe 15を手がけましたが、そちらでも使用していましたので、テーマは基本的に同じです。このパロサントは、サンダルウッドとフランキンセンスを足したような香りで、精油も人気が出てきました。proficeでは随分前にミルキーなフランキンセンスつまり、乳香というそのままの意味をテーマとした香りを作りましたが、こちらもミルキーなフランキンセンスウッディとしています。

 

 

トップ:ベルガモット、ペティグレン、ナツメグ
ミドル:アトラスシダーウッド、パロサント、ヘディオン
ベース:フランキンセンス、ミルラ、ミルキームスク

肌に乗せた瞬間はシトラスが弾けますが、そこからすぐにスパイシーなウッディノートへと転じます。ウッディノートの香ばしさ、おが屑香を楽しんでいると、滑らかなサンダルウッドにアクセントとなりナツメグが香っていることがわかるようになります。ナツメグにミルキーな(ラクトニックな)香りが重なり、ウッディムスクへと変化していくのです。ダイレクトにミルキーだというほどミルキーノートは強くはなく、ムスクのアクセントとなっているようです。サンダルウッドにはココナッツを合わせるのが定番ですし、そこにフランキンセンスも相性ばっちりですからね安心して楽しめるフランキンセンスウッディと言えます。後半はヘディオンの効いたフレッシュなムスクとなりますので、最後まで日本人好みなテイストで消えていきます。(04/12/2017)


■Adjatay - cuir narcotique (2016年)

春の展示会で公開された香りです。展示会で香った際は、チュベローズとレザーが印象的でした。調香はLe 15に続いてAlexandra Monetが担当。オーナーのLuc Gabriel氏がグラースを訪れた際、摘んだチュベローズの花をレザーの旅行鞄に入れていたところ、帰宅してからバックを開けたらとても良い香りがした、というのが始まり。そうか、チュベローズとレザーのコンビネーションだ、と。調香を担当した彼女は5、6回目で完成したそう。とてもスピーディーに出来上がった香り。タイトルはゾクッとする香りのプリンスのことのようで、サブタイトルは魅惑のレザーとなっています。

 

 

トップ:イランイラン、マンダリン
ミドル:チュベローズ、ジャスミン、ヘリオトロープ
ベース:レザー、トンカビーン、ムスク、サンダルウッド、スティラックス

香りは、肌で試すとチュベローズというよりもラクトニック(クリーミー)なレザーとなって広がります。うーん、あまりチュベローズではない。チュベローズの花の香りはジャスミンやオレンジブロッサムの香りにココナッツやピーチの甘さを足して作っていくのですが、そのフローラルな部分よりもクリーミーな部分をいかすことでレザーを滑らかに仕立てた、というニュアンスです。もう少しフローラルでも良かったのかな、と思えるのですが、クマリン調の甘さ、ハニーノート、そしてココナッツと様々な甘さが重なっていて、秋冬には人肌に合いそうなレザーです。(08/12/2016)


■Oud for Love (2012年)

Collection Excessive2つ目のウードの香りですが、後にAurora NomadeとI Miss Violetが加わり2015年には4種となりました。今度もBertrand Duchaufourが調香を担当です。

トップ:ウイスキー、サフラン、クミン、コリアンダー、アルデヒド、アンジェリカ
ミドル:チュベローズ、イランイラン、アイリス、サンダルウッド、クローヴ
ベース:ソフトムスク、ソフトアンバー、イモーテル、ハイチベチバー、ラオスウード、カストリウム、ヘリオトロープ、カラメルノート、トルーバルサム

価格は更にアップして50mlのEdPが228ドルで発売に。ちなみに、上記のOud Shamashは195ドルに値下がりしてます。(しかし、2015年現在はOud fo Loveが245ドル、Oud Shamashは220ドルとなっています)
下記のものとどう違うのかが大きなポイントなのですが、こちらはウードがドライではなく、カラメルキャンディーのような甘いアンバーノートがキーノートになっています。ウードらしいトップが過ぎた後、香りは甘い樹脂香へと変化し、やがてパウダリーなアンバームスクへと変化して消えていくのです。とても穏やかで優し気な印象のウードですから、親しみやすいウードと言えそうですね。(17/09/2015)


■Oud Shamash (2011年)

このブランドの中では始めてCollectiom Excessiveと名づけられています。調香はハウスパフューマーとなったBertrand Duchaufourで、すでに彼が手がけたラルチザンのAl Oudhとどう違うのかがポイントです。

 

 

トップ:サフラン、セイロンシナモン、ピンクペッパー、ダヴァナ、ジャマイカンラムCO2エクストラクト
ミドル:トルコローズ、ベイリーフ、ナガモルタ
ベース:ラオス産ウードバター、シスタスアブソリュート、サンダルウッド、アンバーグリス、ドライアンバーウッディノート、パチョリ、レザーノート、ホワイトムスク、ブルボンバニラ、トルーバルサム

ミドルにローズがあるものの、ラルチザンのものとは大きく違い、スパイシーなトップを過ぎると香りは甘さの全くないミルラのようにドライなレジンノートへと切り替わります。そのドライな香りがスパイスととてもマッチしており、新しいウードの形を楽しむことが出来るのですが、それを過ぎると比較的ありがちないわゆるアンバーノートに落ち着いてしまい、少し残念に感じてしまいました。何といってもハイエンドな商品ですから。ただ、香りの品質はとても良いので、オリエンタルな香りがお好きな方にはおススメです。(16/09/2015)


■I Miss Violet (2015年)

Bertrand Duchaufourによる調香です。次第に外部調香師の起用も増え、以前のようなカラーではなくなってきましたよね。ラルチザンやペンハリガンとのブランド色の差がなくなってしまった気がします。

 

 

トップ:ヴァイオレットリーフ、バジル、マンダリン、アンブレットシード、シャンパン、ナツメグ
ミドル:オスマンサス、ヴァイオレット、アイリス、シクラメン、ミモザ、オゾンノート
ベース:レザー、マホガニー、バニラ、ムスク、アンバーグリス

オスマンサスの中のベータイオノンはヴァイオレットのイオノンアルファと近いので、相性もぴったり。香りはトップからアイリスがパウダリーに青くスパークし、上品なアイリスヴァイオレットで始まります。その後、香りは日本の梨やマスカットら通じる爽やかなフルーティーさを感じる香りに変化しますが、香りの軸はアイリスとヴァイオレットのままで、スパイスやウッディノート、レザーなどはあまり感じられません。ラストノートになってようやくレザーが少し柔らかなニュアンスで感じられるかな、という程度。全体的にはとてもシックで上品な香りで、クラシカルモダンな良さで楽しませてくれます。(15/09/2015)


■Pure eVe (2011年)

Pure Virginという名前で発売された後、タイトルをPure Eveに変更。Celine Ellenaによるムスクの香りです。カリッソンとはアーモンドキャンディーのようなもので、シルクというか繭に包まれたような雰囲気をイメージして作られたようです。

トップ:アルデヒド
ミドル:リンデンブロッサム、ミモザ、ホワイトローズ
ベース:カリッソン、シダーウッド、ムスク

容器からは顔を背けたクなるようなアニマリックにも感じるムスクがこぼれてきてびっくりしたのですが、香り自体はオリエンタルグルマンというのが良く分かるスイートアーモンドムスクという感じの香りです。トップのアルデヒドも弱く、基本的にはたっぷりのベースノートに、少しアーモンド系のフローラルノートを重ねているというイメージで、肌馴染み良くしっとりと香ります。これはやはりムスクのゆっくりと香る雰囲気がお好きな方向けで、L'Artisan Parfumeurの廃番となったJour de Feteがお好きだった方ならばこの香りもお好きだと思います。香り自体が比較的シンプルなこともあってか、価格はこのブランドの中では低めな50mlが80ユーロとなっています。(04/06/2013)


■L'Esprit Cologne Collection

2012年の夏に向けてEmilie Coppermannが手がけた4つのコロンが発売となりました。価格も90mlが104ドル(国内発売価格は11,500円)と安く、カジュアルなラインとなっています。コロンコレクションではありますが、濃度的というか商品としてはEdTです。EdT濃度なのですが、内容は軽い軽いコロンだよ、ということでベースノート比率が低いのでしょう。4種類を試して感じたことは、同じく女性調香師が多くを手がけているJo Maloneよりも個性的で高品質だということ。この4種は重ね付けをして楽しむようなシンプルなものではなく、きちんと1つ1つが個性をもってまとめられています。ただ、その個性的な部分を面白いと感じられるか苦手だと感じるかが分かれ目。

1、Tokyo Bloom (2012年)

テーマは日本の春。

トップ:バジル、ガルバナム、ダンデライオン、ブラックカラント
ミドル:ジャスミン、シクラメンペタル
ベース:ガイヤックウッド、ムスク、アンバー

フレッシュなグリーンフローラルで、ジャスミンというよりもスズラン系にガルバナムとバジルが重なったような雰囲気で始まり、すぐにクローヴァーのような軽いパウダリーグリーンフローラルへと変化した後、ラストノートとなります。ラストノートはGucciのRush for menのラスト風なIso E Super系アンバーウッディノートとムスクが残るのですが、そこに至るまでのさっはりとしたグリーンフローラル香の持続の短いこと!! これはEdTとしたら消費者が怒りそうなくらい軽いコロンです。グリーンの部分が印象的ではあるのですが、それだけであっという間に軽い軽いウッディムスクになってしまう寂しさが拭えません。でも・・・というか、だからこそ4種の中では一番ビギナー向きです。東京をテーマとしたことで、日本人好みな主張しない(残らない)香りを目指したのでしょうか。(13/08/2012)


2、Sienne d'Orange (2012年)

テーマはトカスーナの夏。シエナはオレンジの産地ではないんですけどね・・・。

トップ:イタリアンオレンジ、グリーンカルダモン
ミドル:キャロットシード、アイリス
ベース:ホワイトレザー、ムスク、アプリコットウッド

赤土レンガのシエナはこういった土っぽいイメージが確かにあります。確かにイメージはあるのですが、キャロットシードはクセが強いため、好き嫌いがわかれるところ。人参の煮汁を煮詰めたようなキャロットシードの精油のクセを和らげるためにスイートオレンジ系のシトラスノートをたっぷり使用しています。ベースの香りはとても薄くて仄かなのですが、アプリコットウッドはIonone βなんだろうなぁ。人参の煮汁感は長く続かず、それが収まると柔らかな香りへと変化するのですが、それを更に過ぎるとキャンディのような甘いオレンジ香が残ります。これだけ持続するオレンジはセミナーでも使用しているのですが、Givaudan社の調合香料Orange powerなのではないでしょうか。全体としては美味しいオレンジコンフィチュールに角切り人参グラッセを入れたという雰囲気なのですが、それを美味しいと思うかどうかは人それぞれですよね。(13/08/2012)


3、After Midnight (2012年)

テーマはずばり真夜中。このタイトルだけが地域ではありません。どこかの国の真夜中だったらもう少し魅力がアップしてたような気がします。

トップ:ベルガモット、アンジェリカルート、ネロリ
ミドル:アイリス、レザー、ホワイトジャスミン
ベース:ラブダナム、ベンゾイン、アンバーウッディノート

トップノートが微妙な香りでスタートしたため、思わず顔をしかめてしまったのですが、セロリのキャンディみたいな香りを抜けるとアイリスとレザーが香り出します。随分グリーンなアイリスで、アンジェリカアイリスが軽やかに香ります。真夜中というほどダークな香りではなく、真夏の夜、少し涼しくなった風がレースのカーテンを揺らす・・・そんな雰囲気の香りです。トップが個性的で、そこを好きになれるかがうかがポイントだと思うのですが、反面肌に残るラストノート至って普通なアンバーウッディノートで、取り立てて大きな印象がありませんので、ブルガリのジャスミンノワールのような香りを少し個性的なしたような感じです。4種の中ではラストノートが一番ファッションフレグランス的ですから、そこに物足りなさを感じる方もいらっしゃることと思いますが、トップがトップだっただけに安心感を感じる方もいるはず。(14/08/2012)


4、Limon de Cordoza (2012年)

テーマはホワイトネロリの王国。タイトルのCordozaはコルドバの現地語なのかと思っていたら、スペインのCordobaとアルゼンチンのMendozaを足した造語だそうです。南米はスペインの植民地だった場所が多いですからね。ということで、テーマはアルゼンチンのレモンだったのです。そして、レモンの花をホワイトネロリと表現したのかもしれません。

トップ:ビターオレンジ、マンダリンゼスト、ミント
ミドル:ホワイトネロリ、フリージア
ベース:パチョリ、ベチバー、ガイヤックウッド

ホワイトネロリと言うよりも、レモンミントにレモンペティグレンを重ねた感じなのですが、4種の中では一番ベースノートが効いていて、パチョリもベチバーもありますし、精油ではないと思いますがスモーキーな甘さを持つガイヤックウッドも香っています。鉛筆の芯にレモンを入れました、というようなラストには微かにクミンっぽいクセも感じますので、4種の中では一番男性的な力強さを感じますね。ラストノートが予想していたよりもウッディなのですが、このウッディノートの軸はMethyl cedryl ketoneだと思います。(14/08/2012)


■De Bachmakov (2010年)

ロシア人デザイナーのThierry de Baschmakoffにインスパイアされたことと、2010年がフランスのロシア年であることから作られた香り。シベリアの森とツンドラのタイガをシダーウッドとスパイス、そしてシソで表現した香り。

トップ:ベルガモット、ナツメグ
ミドル:シソ、コリアンダー、フリージア
ベース:シダーウッド、モス、ムスク

この他にベースノートには白いチョークをイメージしたCraie douceというパウダリーで甘い香りを組み込んでいるようです。香りは驚くほどしっかりとシソが香ります。香水の中でこれだけシソを使用したものは初めてなのではないでしょうか。シソ。フレッシュな青ジソの精油の周りをシダーウッドが取り巻いています。おが屑のようなパウダリーでドライなウッディノートにしっかりと包まれたシソの香り。とても個性的で面白く、両手離しで喜んでしまったのですが、果たしてこの香りをフルボトルで使うかとなると話は別です。少しシソが強すぎて日本人にとっては食卓のイメージが・・・。全くロシアのツンドラやシベリアの森は広がりませんが、日本のハーブを多用して表現されたかと思うと感慨深いものがあります。(21/06/2011)


■Oriental Lounge (2009年)

Celine Ellenaによる調香。スパイス貿易で栄えたシルクロードの途中に立ち寄った美しいオアシス・・・のようなものがイメージのようで、

トップ:ベルガモット、ナンヨウザンショウ(オオバナゲッキツ)の葉、ペッパー
ミドル:レットローズ、サテンウッド
ベース:トンカビーン、アンバー、ラブダナム

トップノートのナンヨウザンショウの葉というのが珍しいのですが、インドやスリランカではメジャーな薬用植物(別名カレーリーフ)のようです。香りは教科書に乗っているようないわゆる「オリエンタル」です。ペッパーも感じますし、アンバーノートのオリエンタルな香りがベルガモットと共に香ります。トンカビーンもウッディノートもあるのですが、ローズはあまりはっきりとは感じませんね。このブランドの製品の中では珍しいオリエンタルさだと思うのですが、他のブランドの中に混じってしまうと頭1つ飛び出るほどの特徴はないのですが、ミドル以降にカレーリーフのナンヨウザンショウなのか少しシナモン調のスパイスが香りだします。少しくぐもったオリエンタルノートがお好きな方、典型的なアンバー香がお好きな方向きな香りだと思います。(15/03/2010)


■Sublime Balkys (2008年)

Celine Ellenaによる香り。タイトルは気高きシバの女王(Queen Balkys)という意味。香りはモダンシプレなのですが、オークモスを使用していないそうです。合成のオークモスも合成のアニマルノートも使用しておらず、シプレ香はパチョリで出しているそうです。

トップ:ベルガモット、カシス、ダークベリー(ブルーベリー、ブラックベリー)
ミドル:ローズ、スズラン、ヴァイオレットリーフ、ライラック
ベース:2種のパチョリ、ヒース(ヘザー)

以前のムエットではベリー系が余分だと感じたのですが、きちんと肌の上で試してみると強く出ているのはカシスです。カシスにヴ秋穂レットリーフとスズランでしょうか。グリーン瓜系の香りの中にグリーンな酸味のあるカシスが重なっています。シプレというほどの強いシプレではないのですが、時間と共にこだわっているパチョリが出てきますね。分留精製したパチョリと精油のパチョリと2種を使っているそうです。パチョリを使っていながら重い香りになっているわけではなくてグリーン系のさっぱりとしたテイストが残っているという不思議な香り。でも、言葉を変えれば個性的だけど「良く分からない」というまとまり方とも言えそうです。ミドル以降の印象はパチョリの入ったキュウリなんですよ・・・。(15/03/2010)


■Bergamote (2000年)

ジャンクロードエレナが心行くまでベルガモットを楽しみたいと作り出した香り。70パーセント以上、ナチュラルベルガモットを使用しています。

ベルガモット、ジンジャー、オレンジブロッサム、リーフグリーン、ルバーブ(ウッド)、ムスク

もう、付けた瞬間からベルガモット満載です。柑橘系の精油の中でもとりわけ日本の温州みかんに近い香りなのがベルガモットです。この香りもみかんの皮を手で剥いた時、手に付いた香りという印象を受けます。ベルガモットだけでは少し甘さもあるのでジンジャーを加え、保留性を持たせるためにムスクを使用したのですね。トップはベルガモットが満載なのですが、しばらくするとオレンジブロッサムに香りがスライドしていきます。オレンジブロッサムが出だした頃には薄っすらとグリーン香も出てきています。総じて10分ほどでラストノートになってしまうわけですが、最後はこれまた薄っすらとしたウッディの上にベルガモット、オレンジブロッサム、グリーンの3種の残り香が重なっていると言えば良いのでしょうか。薄いヴェールをかけているような香りになります。どれだけ持続を高めてみても瑞々しさの保持は難しいですよね。残り香はこれくらいになってしまって当然だと思います。ただ、持続の短い香りも使いようがあるわけで、短いからこそ短時間の外出には向いています。また、後で違う香りを付けたい時にも向いているわけで。(2007)


■Sel de Vetiver

何故かタイトルは「ソルトベチバー」です。塩 ?

グレープフルーツ、カルダモン、ブルボンゼラニウム、ラビジ(セリ科の薬草)、ベチバー、パチョリ、アイリス、イランイラン

ベチバーメインとするとメンズよりのユニセックスなイメージですが、これはシトラスにゼラニウム、アイリスにイランイラン。確かに渋めなベチバーとパチョリが香りますが、重すぎるような印象はないです。インセンスさもちょうど良くて、女性が作った優しさのあるベチバーという感じだなぁ。ゼラニウムも利いていて、ミドルからはふわーっと広がります。フローラルがそれほど目立っていないので、ベチバーがメインであることを示しています。ラストになって少しパウダリーさが出てくるのでアイリスですね。 (2007)


■Un Parfum D'Ailleurs et Fleurs(A Perfume of Elsewhere and Flowers)

モンマルトルの趣の違う3つの庭からヒントを得た3種の香りで赤はフローラル。

ネロリ、チュベローズ、タンジェリン、ブラックエルダフラワー、スターアニス、プラム、ムスク、ハシバミの花

もう、おもいっきりすっきりとしたフローラルで、とても生花っぽいです。生花の瑞々しさを出していますね。これ、1つの花の香りは際立っていないけれど、生花に顔を近づけた時の独特の青さと瑞々しさをものすごく感じます。スイートピーと比べてみたいなぁ。もう少し香りが持続してくれると嬉しいのですが・・・。(2007)


■Un Parfum Des Sens et Bois(A Perfume of the Senses and Wood)

モンマルトルの趣の違う3つの庭からヒントを得た3種の香りで青はスパイシーウッディ。

ホワイトヴァイオレット、チャイニーズシダーウッド、ブラックペッパー、ジンジャー、エレミ、パチョリ、インセンス

こちらは一転してインセンスっぽさが漂います。スパイシーウッディインセンスでしょうね。少しパウダリーさが出ているのがヴァイオレット。でも、グリーン系の香りではありません。スパイスも柔らかにまとまっていて、とても上品ですよ。ラルチザンほどクセはないので使いやすいと感じる方が多いかもしれません。(2007)


■Un Parfum de Charme et Feuilles(A Perfume of Charm and Leaves)

モンマルトルの趣の違う3つの庭からヒントを得た3種の香りで緑はグリーン。そのままですね。

マージョラム、サンバックジャスミン、ペパーミント、セージ、クレメンタイン

うーん、トップはシトラス、ミドルからグリーンですが、シトラス系にグリーンだと、びっくりするほどの面白い香りにはならないなぁ。これはこれですっきりとした春らしい香りなのですが、ちょっと他ブランドにもあったかな、と感じてしまう香りですね。 (2007)

 

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