2015年発売のLuna Collectionとしては最初の香り。りゅう座にある星ドラコをタイトルとした香りですが、それをイメージさせるから、ということなのか南イタリアの絶壁の石の街マテーラをテーマとしたようです。マテーラはとにかく素晴らしい石の街で、異風景です。洞窟住居は地球外の様相と言えばそうも感じられるのかも。

香りはとてもジューシーで可愛らしいフルーティーフローラルで始まります。クリーミーで甘く、このブランドの中では可愛らしいテイストだなぁ、と感じていたらプロデュースしているのはTitiana自身(調香はpaoloですが)のよう。だから女性らしいファンタジーテイストなんですね。綿あめのようなスイートノートに包まれてフルーティーフローラルが香るのですが、時折ふと香るパチョリが少しだけ大人っぽさを出しつつ、クリーミーなフローラルムスクとなって消えていきます。でも、基本的には誰もが好みそうなオールマイティーな印象ですね。

(28/12/2015)

結構可愛らしいフルーティーフローラルの印象だったのですが、久しぶりに南イタリアで使ってみたら、全く印象と違った渋いラストノートとなりました。彼らしいウッディノートを感じたのです。このシリーズはラクトニック(クリーミー)なものが多い印象ですが、こちらもどことなくラクトニックなフランキンセンスと、流行のアンバーグリスノートがベースにあるような香り方をしています。フルーティーフローラルではあるけれど、流行のものとは一線を画し、どことなく大人のニュアンスを感じる、ユニセックスなフルーティーフローラルと言えそうです。

今回ボトルを初めてしっかりと手にして感じたのは、キャップの上部に描かれたデザインの細かさでした。地球を中心に月と太陽の位置関係を記したデザインなのですが、とても豪華な印象を与えています。やはりボトルも含めての「商品価値」ですよね。

(28/06/2016)