*Log in
 *Log out
 *My account

| Top | Books | Topics | PMF | Q & A | Making | Essential | Perfumers |  PRESS |
  

Black Violet / ブラックヴァイオレット


<香 調> フローラルウッディ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 50ml
<濃 度> EDP

トップ
ベルガモット、シトラス、ジューシーフルーツアコード、ブラックヴァイオレット、オーク、ウッディノート、オークモス
ミドル
ラスト



2007年発売の最初のラインの香りです。彼はブラックと名づけるのが好きなようで、NoirやBlackを多用しています。さらに、Violetの香りにもご執心な様子で、Violet Blondeという香りがプライベートコレクションではなく通常ラインの中で2011年に発売されました。その他にも2012年にはメンズのNoirという香水とプライベートコレクションにJardin Noir collectionというシリーズが加わりましたし、2013年にはレディースでSahara Noirというタイトルの香りも発売となります。

 

 



このプライベートコレクションは国内でも東京と大阪で発売されていますが、とても高価です。高価ではあるのですが、ボトルの作りが甘く、ブラックの部分は着色なんですよ。指で引っかいたような傷がつくと、すぐに日焼け後の皮膚のようにはげてしまい、とても残念な姿となってしまいます。香りもボトルデザインも素晴らしいのに、作りが甘いという残念なボトル。

 



最初に香った時の印象は少しシプレっぽいヴァイオレットだったのですが、なんとなく印象のまとめづらい不思議な香りでした。ヴァイオレットの香り方も軸として明確化されているわけではなく、全ての香りの中に溶け込んで1つとなっている感じなのです。それもそのはず。この香りを分解していくとかなりたくさんのウッディノートが存在するのです。もちろん香りの軸はヴァイオレットなのですが、それらを取り巻くアンバーノート、鉛筆のようなオークのウッディノート、そしてトップには微かなフルーツとシトラスノートがあります。ムスクはそれほど強くはなく、軽い甘さをもった少しクリーミーなフローラルウッディとなって肌に残るのですが、フルーツがありつつ、ヴァイオレットでありつつもきちんとユニセックスにまとまっているのが彼のプロデュースならでは、と言えそうです。

可愛らしさとは無縁ですし、フェミニンかというとそうでもないのですが、男女共にカッコいい、セクシーという言葉が似合いそうなヴァイオレットの香りです。ブラックと名づけられているものの、通常よくあるパチョリやバルサム系でどっしりとまつめられた香りではなく、飽くまでもSerge LutensKeiko Mecheriのようにウッディノートでまとめられたヴァイオレットです。

2013年3月、初めてのTom Fordの模倣レシピとしてこの香りを取り上げ、パルファム濃度で開催予定です。

(28/01/2013)

 

<Tom Ford Topに戻る>

profice〜香水のポータルサイト〜