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Nebbia / ネッビア

 

 

イタリア語で霧、つまりFogという意味の3つ目のラインです。霧に包まれ、歩く森の中。見えにくいものを手探りで探すのは、聴覚、嗅覚、指先の感覚まで全てを研ぎ澄まさなくてはならない。モノクロにこだわる彼らしいニューラインです。放射霧、移流霧、蒸気霧、前線霧、上昇霧と日本では5つに霧は分類されていますが、フィリッポはそれを厚み、濃さ、深さというニュアンスの似た、でも良く考えると違う言葉で分けました。ボトルにはコットンが霧のようにあしらわれており、見ても楽しいボトルです。また、液体にはセミナーでも良く使用していますグリッターが入れられており、ゆらゆらと揺れるくぐもった霧のようなテイストに。全てが霧につながっていくのです。(07/06/2018)

 

■NEBBIA spessa (2017年)

浜辺に漂う、深い霧。

 

 

海藻、アクアノート、露アコード

海辺というテーマに沿って、マリンノート、シーモスノートを主体としたほの甘いマリンフレグランスです。昔のマリンノートとは違い、香り方がそこまでパワフルではないのですが、それでもマリンノートだというだけでちょっと敬遠してしまう人たちがいるのも事実。でも、霧が晴れていくようにすーっとマリンノートが薄れていくあたり、案外使いやすかったりするのかもしれません。昔のマリンと違い、海藻の香りが少しモスっぽく漂っているところも好感が持てて、ベースは軽めなムスクとウッディノートが支えています。更にはラストノートに残るのは軽いフローラルノートだったりもするんですよ。Extrait de ParfumというよりやはりEdT感覚な香りです。(07/06/2018)


■NEBBIA densa (2017年)

森の中で行く道を遮るような濃霧。

 

 

ベチバー、サンダルウッド、ホワイトムスク、パロサント、露アコード

香りの核はなんとベチバー。イメージが暗い森の中に広がる濃霧だからか、ベチバーを軸とし、そこに微かなアクアノートを入れたんですね。ベチバーは精油ではなく合成香料で、その香ばしく少しケミカルなテイストが、ユニークな香りを作り出しています。以降はほぼほぼベチバームスクとなって消えていきますので、ベチバーがお好きな方であれば雨上がりのベチバーという雰囲気で楽しめるのではないでしょうか。(07/06/2018)


■NEBBIA fitta (2017年)

一番表現しにくい、厚みのある霧。

 

 

アンバー、パチョリ、プレシャスウッド、アーシーノート

普通、霧を表現するのにパチョリは使用しないと思います。何故ならば、イメージが黒に近いから。でも、彼のイメージした霧は明るさを遮ってしまった暗闇の霧なわけですよ。だから、パチョリとなったわけです。少し湿った大地を表現するためにアクアノートが使用されていますが、それも微かなアクセントに過ぎず、ゆっくりとアーシーなウッディノートへと変化していきます。トータルとしてウッディノートが主軸ですが、とても軽やかでEdT感覚で使えますよ。(07/06/2018)

 

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