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Versace L'Homme / ヴェルサーチ・ロム



<香 調> シプレレザー
<仕 様> メンズ
<容 量> 100ml
<濃 度> EDT

トップ
シトラス、ぺティグレン、バジル、ピメント、シダ
ミドル
ジャスミン、シナモン、シダーウッド、パチョリ、サンダルウッド、エニシダ、パチョリ、ローズ
ラスト
オークモス、レザー、ラヴダナム、バニラ、アンバー、トンカビーン



1986年発売。ヴェルサーチメンとは違って、オムというのがあります。とてもクラシックで男性的な香りですが驚くほど昔の香りではありません。でも近年は敬遠されそうなくらいに男性的な香りです。

付けた瞬間にシトラスを感じますが、そのシトラスを遮るかのようにトップからレザーとスパイスが香ります。何とも見事なダンディ調。時間が経つに連れてヴァンクリフメンよりも表情が柔らかになり、ベースのバニラとかトンカビーンの甘さが思ったより早く登場します。ミドルあたりでは天花粉のようなパウダリーな甘さも感じましたがそれらは一瞬で消え、ガツンとレザーが響き渡ります。流行ではありませんが、メンズもフレッシュ、フランカー類のすっきり系ばかりでなく、こうした香りもあって欲しいもの。年を経てから良さが実感できるという点はシャネルに似ているかもしれません。

(15/07/2006)

年を経てから良さが実感できるのかも・・・と自分で記載をして15年。見事な中年となっての再レヴューです。昔のダンディさが嘘のように肌馴染みの良いドライでスパイシーなレザーへと変化しています。トップでは辛口のワイン、日本酒のようにシャープさが際立つのですが、それらはシトラスノートやアロマティックな香りたちと共に姿を消し、微かにシナモンの効いたウッディレザーへと切り替わっていきます。このレザーは近年の主流であるスエード系ではなく、強いタール系のスモーキーなものでもなく、どちらかというとクラシカルなタイプなのですが、そこまで力強いレザーではなく、ウッディノートやアイリス、モス類を組み合わせて作られたレザーアコードのようで、最後にに微かなスモーキーノートが感じられるようになります。

パルファムやEdPが主流となってきた今では、EdTの軽やかさを忘れがちですが、あっという間に香りが落ち着き、そこから少し持続するというのもまた良いものだと感じさせてくれました。シプレというほどのシプレ感ではありませんが、ひょっとしてグリーンノートが強く入っていたら、ユニセックスに感じられていたのかもしれないほど、どちらにもはまりそうなクラシカル香です。

難点を挙げるとしたらボトルでしょうか。キャップが据え置きで外れないつくりで、時代を感じさせます。ボトル自体は肩の部分にシダのようなデザインがほどこされており、とてもメンズらしいテイストですので、キャップをもっと他の形にしたら良かったのに。

(16/04/2021)

 

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