いろいろと調べてもなかなかわからない詳細ですが、香りを香ると一発で内容がわかりました。これはNo.5のコピーのような商品です。もっとライトでコロン感覚で使えそうな香りになってはいますし、精油感はありませんので、合成香料をメインに組み直した、という印象を受けるのです。どの企業も調香のトレーニングとして取り組む香りでしょうから、こうした香りは世の中にたくさん出回ったことでしょう。当時はコピーすることが、今ほど悪く思われていなかったのかもしれませんが。

香れば香るほどNo.5のコピーにしか思えないのですが、何故貧弱に感じるかというと、ベースノートに厚みがないんですね。とにかく付けてすぐに消えていくのです。No.5は偉大だということを改めて感じさせてくれます。コピー商品って、そういう意味では立ち返らせてくれるものではあるのかも。

(05/03/2019)