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Sampleレヴュー

 

■Sign of Times (2018年)

Emilie Coppermannがイメージしたのは60年代のラグジュアリーな木造船だったそう。だから香りは自宅のようにホッと一息つけるものに。

グレープフルーツ、セージ、カシミアウッド、レバノンシダーウッド、アンバー、フランキンセンス、ムスク

香りはとてもシンプルで、近年使用頻度が高くなっているカシュメランというウッディムスクの香料を軸に、大量のムスクを重ねたもの。柔らかなウッディムスクが広がり、そこからアンバーウッディノートがムスクと共に残るという調香となっています。アンバーウッディノートは大流行していますし、お好きな方も多いはず。フェミニンではないけれど、フローラルノートを重ねても楽しめると思いますよ。(29/05/2018)


■Suite#6 (2018年)

長旅の後に着いたホテルのスイートルーム。それはもう安眠を誘う香りでしかないでしょう。

アジアンペア、ヘーゼルナッツリーフ、サンバックジャスミン、ヘリオトロープ、ベンゾイン、サンダルウッド、バニラ

まさしく、最初にムエットで香った印象が安眠の香りだったのです。それを伝えたらびっくりされたのですが、しっかりと意図が伝わりました。香りはヘリオトロピンを効かせた杏仁系のパウダリーフローラルで、そこにバニラ系のスイートフローラルが重なって甘く優しく肌に溶けていく、というもの。アジアンペアはNashiと表記されていますので、日本の梨をイメージした香料のようですが、トップの微かなアクセントであまり気づくこともないまま消えていきます。フレッシュなフルーティーノートですよね。(29/05/2018)


■Up in the Air (2018年)

レザーの香りに陶酔する。クラシックな革張りのクラブチェアに身を沈める時の香り。

ラム、チリペッパー、バーチウッド、バニラ、サフラン、レザー

6種の中では一番個性的でユニークな香り。ラム種に唐辛子を合わせたのですから。全体的な香りが、proficeのオリジナルで作った「ラストダンスは私に」にとても良く似ていて、まさにそれ、という感じなのですが、そちらもラムを効果的に使用していたのでした。サフランレザーだけではなくパチョリやパチョリ系ウッディノートもあるのでしょう。Antonio AlessandriaのGattopardoをムスクで包み込んだような香りにも感じられますから。サフラン系のレザーがラム酒を伴ってセクシーに香る、というもの。(29/05/2018)

 

 

■Acqua Travelis (2018年)

Alexandra Monetによる調香で、仕事中でも、街中でも、バスルームでも、どこにいてもフレッシュになれる香り。長旅の後に残るものは時差ぼけ。それを解消しましょうという香りです。

ミント、ヴァーベナ、ベルガモット

香りはペパーミントではなく、メントールのないミントとシトラスで始まります。思いのほかミントがハーブのようにアロマティックに香り、ミント系アロマティックという言葉がしっくりとはまるのです。シトラスは長続きをせず、ヴァーベナのシトラールもそれほど大きく弾けません。高濃度にしたことで柔らかさが出たのか、時間と共にアロマティックなムスクとなって肌に溶けていくのです。確かにラストノートになるまでわずか数分ですが、目覚めにはぴったり。旅する中てせ、目覚めに使えば、出かける前にはもう違う香りにスライド出来るでしょう。リフレッシュフレグランスはそこまで持続しなくても良いと思いませんか? (28/05/2018)


■Night Train (2018年)

Alexandra Monetによる調香で、セクシーになれる香り。ナイトトレインという言葉から、夜行列車に乗り、ドレスアップして食堂車でディナーを・・・というイメージが浮かんできました。

ローズアブソリュート、ローズエッセンス、サンバックジャスミン、パチョリ、ファームスク

トルコとモロッコのローズを使用したというわりにはあまりそれらしさを感じないのですが、香りはフルーティーなハニーローズパチョリが軸となっています。ストロベリーをはじめとしたレッドフルーツが可愛らしく香ってスタートするのですが、その直ぐ後をパチョリが待ち受けています。セクシーと言えば確かにセクシーで、ローズやジャスミンではないハニーフロリエンタルにパチョリ、というテイストですね。何度香っても確かに可愛らしいことは可愛らしいのですが、最後肌に残る香りはそうでもなく、可愛らしい部分をパチョリがグッとシックに仕立てています。 (28/05/2018)


■Nubes (2018年)

Emilie Coppermannによる調香で、彼女がアルゼンチンを旅した際に乗った電車、El Tren a las Nubesからタイトルを付けたそう。テーマはいつでも自由になれる香り。

アンジェリカルート、ベルガモット、アイリス、ヴァイオレット、シクラメン、ベチバー、ミルラ、ムスク

雲の上を歩くよう・・・という説明があるのですが、なるほど、あっという間に使ったのかどうかもわうらないほど薄れていく儚い香りです。トップではアロマティックなアンジェリカが弾けますが、香りはすぐにアイリスムスクへと切り替わり、とても繊細で仄かな香りへと変化してしまうのです。そこには、微かなウッディノートやミルラがあるわけですが、全てはムスクに包まれて肌の香りとなって浸透していきます。他の5種もムスクが多いのですが、こちらはほぼほぼムスクと言えそうです。 (28/05/2018)

 

 

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