*Log in
 *Log out
 *My account

| Top | Books | Topics | PMF | Q & A | Making | Essential | Perfumers |  PRESS |
  

Opium Eau d'Orient pour Homme / オピウム・オードオリエント・プールオム


<香 調> ウッディオリエンタル
<仕 様> メンズ
<容 量> 100ml
<濃 度> EDT

トップ
グレープフルーツ、スターアニス、ベルガモット
ミドル
ジンジャー、ホワイトペッパー、ナツメグ
ラスト
バンブー、ベチバー、アンバー、サンダルウッド



Opium Eau d'Orient Fleur Imperialeとペアで発売された2006年の限定バージョンです。一応サマーバージョンとして発売された製品ですので、オピウムプールオムのトップにあったスパイスをシトラスに置き換えてさっぱりとさせているのが特徴です。この年以降、サマーフレグランスの発売が毎年恒例となっていきました。

 



基本はオピウムプールオムです。ベースがそっくりというか、まとまった印象はとても良く似ているのですが、並べて比較をするとやはりサマーフレグランスだけあって随分トップが爽やかになっています。シトラスが結構多く入っているからですね。ミドル以降もオピウムプールオムのオリエンタルな重さは軽減されていてすっきりとしたシトラスグリーンがウッディと重なります。それでもオピウムプールオムのベースと似ていますので基本はオリエンタルなのだ、と。フレッシュオリエンタルウッディというのが香調を現すには良いのかもしれません。パチョリとバニラがなくなっただけで随分軽く感じられます。

(15/07/2006)

基本的には上記の内容が全てなのですが、久しぶりに香ってみてもやはりオリジナルのトップのシトラスを増し増しにしました、というニュアンスです。とにかくトップのシトラスが豊かに、フレッシュに広がり、そこからオリジナルベースのアニス調のウッディノートへと変化していきます。オリジナルはオリエンタルですが、そのベースの甘さも控えめにすることでサマーフレグランスとした、というのが全体像ですね。

2006年当時はフランカーをリリースしていくことが大流行しており、調香を変化させるのは簡単なことであり、すでに知名度があり、ファンもいる香りのフランカーであれば発売することも広報も楽だったことでしょう。更にはコンビニ商法のように、常に新製品をリリースして話題を作り、常に新鮮さを保つといった理由もあったはずです。近年ではそのリリースも少し落ち着き、逆にハイエンドラインを次々とリリースしていくようになりました。フランカーが多いと、オリジナルのファンはコレクトしたくて大変な思いをしますが、作り手としても一度しか製造されない限定品を手がけるのは残念だったのではないでしょうか。

(29/09/2021)

 

<YSL Topに戻る>

profice〜香水のポータルサイト〜