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Opium pour homme / オピウム・プールオム


<香 調> スパイシーオリエンタル
<仕 様> メンズ
<容 量> 30ml
<濃 度> EDT

トップ
ブラックカラント、スターアニス、マンダリン、ラベンダー
ミドル
ガランガル、ゼラニウム、ジンジャー、ペッパー
ラスト
パチョリ、トルーバルサム、アトラスシダーウッド、バニラ



1995年発売で調香を担当したのはJacques Cavallierで、オリエンタルスパイシーなレディースのオピウムと対を成すペアフレグランス。メンズ版も負けず劣らずスパイシーです。甘さはバニラというよりもトップのアニスの方が強く、濃厚な甘さというよりも薬草風の甘さになっています。独特にも感じますが、メンズのスパイシーオリエンタルというのは基本こういう香りの系統のものが多いので、キャシャレルのNemoなんかにも通じる香りです。スパイスはペッパーよりもジンジャーが効いていて、時間と共にウッディと馴染んでいきます。ラストノートでは少し漢方っぽいスパイシーさになりますがバルサムノートやパチョリはそれほど強くは出てこず、程よいオリエンタルなスパイシーさでストップしている感じがします。このほど良さ加減でポスターのようなセクシーさを表現していたんですね、きっと。日本人ではなくやはりドラッカーノワールのように海外の方々の方が似合うのではないでしょうか。

 

 


すでに廃番となってしまったEDPと比較をしてみました。基本的な香りの構成は変わらないようですが、EDPはトップからスパイスも強いしウッデイも強いので、全体的に濃厚に感じます。

(11/05/2009)

残念ながら、メンズのOpiumは長生きせず、あえなく廃番となってしまいました。とても時代を感じさせるスパイシーなアロマティックオリエンタル。フゼアの要素はありながらも、フゼアというほどフゼアではないのは、ラベンダーやゼラニウムが強すぎず、スパイスの残り香が強いからなのかもしれません。スパイスの中でもシナモン調の部分がフレッシュノートに重なり、EdTらしい軽やかさで広がっていきます。

二度、三度と付け直していると、トップに微かなブラックカラントを感じられるようになりました。グレープフルーツの皮のような苦味がシトラスノートに重なっているのです。ブラックカラントは薄く使うととてもビターで、メンズフレグランスにも使えるんですよね。今の流行とは違ったバランスというか、フレッシュノートが多い調香ですが、案外Louis Vuittonなんかは同じだったりするかも。

今でもヒットを続けているOpiumのパートナーとしては残念な廃番ですが、香りを今一度香ってみると、確かにYSLの他のメンズの香りの影に隠れてしまう個性ですので、仕方なかったことなのでしょう。

(28/09/2021)

 

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