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Civet / シベット


<香 調> オリエンタル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 11ml
<濃 度> Extrait de Parfum (25%)

トップ
ベルガモット、ブラックペッパー、レモン、オレンジ、スパイス、タラゴン
ミドル
カーネーション、フランジパニ、ヘリオトロープ、ヒヤシンス、リンデンブロッサム、チュベローズ、イランイラン
ラスト
バルサム、シベット、コーヒー、フランキンセンス、ラブダナム、ムスク、オークモス、レジン、ルシアンレザー、バニラ、ベチバー、ウッディノート



 

2016年12月31日にリリースされた香りは、Humming Birdを手がけたShelley Waddingtonさんによる調香。前回はとても可愛らしい香りでしたが、一転、とても渋い香りとなりました。目指したのは、LanvinのMy Sinのようなヴィンテージ感。

シベットというとアニマルノートの中でも悪臭そのものなのですが、合成香料でもかなり本物に近く、あえて天然のものを使用する必要はありません。その悪臭をテーマとした香りなのではなく、ジャコウネコの糞から得られるシベットコーヒーをテーマとしたもの。というより、ジャコウネコをシベットではなくコーヒーを使用して表現したもの。シベットコーヒーはインドネシアやフィリピンが有名で、偶然にも2016年はマレーシアブランドのAuphorieが同じ系統のBinturongというジャコウネコ科の動物をテーマに、シベットとコーヒーを組み合わせたオリエンタルな香りをリリースしましたので、後発となってしまいました。

香りは、ご安心下さい、というシベットです。トップから香るのは何とも言えないヴィンテージ感でした。スパイスがパッとオリエンタルに弾けたかと思うと、香りはあっという間にアンバーレザー系の香りへと落ち着きます。フローラル感はほとんどなく、シトラスもなく、ただただオリエンタル。ブラックキャットの方が似合いそうなダークさですが、意外にもとても軽やかなのです。軽やかというか薄いヴェールのような香り。それでも肌には最後にラブダナムが残りますので、持続は結構長いのですが。25%というのはかなりの濃度ですが、それでもEdPに感じさせるというのは、それだけ持続のない香りたちが多いということ。

 

 

コーヒーというのは、シトラスが劣化した雰囲気にも似ているため、使用が難しい香料なのですが、オリエンタルにまとめたことでコーヒーの良さを楽しむことが出来るものとなっています。フィリピンにしろインドネシアにしろ、もう少しトロピカルでも良かったのかな、とも思いますが、共に産地であるイランイランを組み込んでアクセントとしてあります。ラインの中にはオリエンタルなものがなかったので、これが初めてのオリエンタルとなりました。

最初のフルボトル30本には、上記画像のスカーフが付いてくるそう。イラストがとても可愛らしいので、グッズの方もこれから増えたりして・・・なんて期待してしまいますよね。

(04/01/2017)

 

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